何万回だって、「君が好き」２

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またそれも、
すぐ流星が追いついてくるねんけどな。


撮影終わって、
メンバーとマネージャーさんでご飯行く言うてるけど、

俺は、相変わらず食欲ないし、
コンビニで適当に食べもん買って、
部屋に戻った。

今日も部屋割は神ちゃんと一緒。


実は今回、俺が一人部屋言われててんけど、
こっそりマネージャーさんに頼んで、
そうしてもらった。

なんで？って、
めっちゃ聞かれたけど、

舞台の時の延長線がええ言うて。

最近俺の体調が良うないからって、
マネージャーさんもすんなり了承してくれてん。


「ただいまぁ」


言うて、部屋に入ったのに。

神ちゃん、まだ帰ってへん。


途端に胸に隙間風が吹き抜ける。


お弁当、何とか半分食べてご馳走様。

胃が小さなってしもてるみたいや。


仕事で食べる事多いから、
そん時はめっちゃ頑張ってる。


きついん、メンバーが気付いてくれたら、

食いしん坊の照史が、
こっそり俺の分も食べてくれてたりするねん。

神ちゃんも、実はよう食べてくれる。


一緒に食べよ思って、
コンビニでスイーツも買うて来てんで。

今、ちょうどバレンタイン企画ってやってて、
ちっちゃなチョコレートケーキ。

神ちゃん、甘いもん、大っ好きやからさ。

きっと、目ぇ輝かせて喜んでくれる筈やねん。


けど、待てど暮らせど、
いつまでたっても帰って来えへんねん。

せっかく落ち着いてた気持ちが、
不安定になってくんが分かる。


いくらなんでも遅過ぎひん？


俺より流星とおる方が楽しいんかな。


そらそうよな。


俺、元々おかしいヤツやのに、

最近はとんでもない程、精神的にヤバかったし。


神ちゃん、優しいから、
親身になってくれてたけど、

ほんまは迷惑やったんかもしらん。


明るくしてようって、
結構頑張ってるつもりやってんけど、

淳太にも気付かれとったわけやしさ。


自己嫌悪でがんじがらめの悪循環に陥ってく。


俺なんか、メンバーに迷惑かけてばっかりやん。


やのに、センターって。

一番映るし、一番歌うし、

そんなん、ほんまに俺でええん？


話が上手くて、
しっかりしてて、
グループ引っ張っていけるのは、B.A.Dの二人。

何でも出来て、
人を魅了させられるパフォーマンス出来んのは、
神ちゃんと濱ちゃん。

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