何万回だって、「君が好き」２

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俺は。

あんな深いキスされたら、
もう、身体がふわふわして、そのくせ熱くて。

おかしなりそうやのに・・・


「なんで帰らなあかんの？」


「え・・・」


大毅、めちゃくちゃ驚いてるやん。


けど、もう、閉じ込めてきた気持ち、抑えられへん。


「帰ったら、まだあの子がおるかもやし。
嫌や・・・」


「とも？」


「明日、オフやのに。
なんで帰んの？
俺、今日の撮影、めっちゃ頑張ってん。
大毅に褒めて欲しかった。
もっと一緒におりたいねん。
・・・寂しい」


そんで、そんでな・・・

もっともっと、求めて欲しいねん。


それはやっばり、よう言わん。


「とも・・・」


「やっぱ、ええねん。
忘れて」


慌てて言い訳した瞬間に。

大毅の目の色が、変わった。


「忘れられるわけないやろ。
そんな可愛ええ事、言われて」


ぎゅっと抱きしめてくる。

痛いぐらいに、きつく。


「・・・大毅」


「このまま朝まで帰れへんかったら、
俺、止められへんなってまうけど。ええ？」


どきどきどき。

胸が壊れてまいそう。


俺から誘ったみたいなもんやのに・・・


見たことないような、
男そのものの表情に、
急に怖くなってまう。


「・・・」


なんも答えられへん俺に。


「ともが悪いんやで？
俺んこと、煽るから」


「煽ってなんか、ない」


「そんでも。
もう我慢なんか無理や。
抑えなんか、効かへん」


大毅が苦しそうに呟く。


「なんで我慢なんかすんの？」


俺の言葉聞いた途端に。


「ちょ、マジで。
そんな煽んなって。
知らんで？」


大毅が少し乱暴に俺の頭掴んで、
引き寄せた。

それやのに、
優しいて、甘ったるいキスをする。


「好きや、めちゃめちゃにしてまいそうなぐらい。
ともが好きやねん」


切ない声に、
胸の奥がきゅーって締め付けられて。

それから心満たされてく。


「大毅になら、めちゃめちゃにされてみたい」


恥ずかしいけど、

俺の偽りない本音。


早く、カラダごと愛し合って。

大毅だけのものになりたい・・・

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