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「愛奈のことかと思った。ま、ラウールくんが１人で来た時点でそれはないか…」
ラウール「…なんで、」
「…だって。ラウールくん、スノストや愛奈といるとき。…というか、愛奈を助けるときかな。目が笑ってるよ。」
ラウール「…目？」
「そう、目。『面白い、もっとやれ』って言ってるみたい。顔は、心配してるのに目だけ笑ってるの。…気づいてない？」
Aはそう言って笑った。
…面白い人。
ラウール「…たいてい、それに気づいても皆声をそろえて言うよね。…『お前はどうかしてる』って。」
「人間、そんなもんよ。我が身が可愛いんだから。自分の心配をしてくれないと、その人をまるで悪人のように罵るんだからさ、」
Aは、欠伸をかみ殺す。
それくらい、彼女にとっては当然のこと。
欠伸が出るほど当たり前のこと。
僕は、その瞬間全身に鳥肌が走った。
…その時から、僕はもう彼女に従うと心に決めていた。
ラウール「…西畑くんたち、いなくなるの？」
大吾「…嗚呼。すべて終われば、Aも康ちゃんも、俺たちも。雪石学園を去る。」
ラウール「…そうなんだ。」
すべてを終えた後の話を聞いて、僕はため息をついた。
皆いなくなるなら、僕も一緒にいなくなりたいな…
まあでも、後悔に打ちひしがれるスノストを見れるんだったら、悪くないか。
大吾「それで。ラウールくんには、俺たちがいなくなった後のことを頼みたい。」
ラウール「…何をすればいいの？」
大吾「愛奈が今までしてきたことを、皆にバラして欲しい」
ラウール「…バラす？」
大吾「せや。どんな形でもいい。愛奈のした罪を明るみにしてほしい」
ラウール「…なにそれ。面白そう。やらせて。どんな形でもいいんだよね？」
大吾「嗚呼。どんな形でもええ。とにかく、愛奈を地獄に落とす必要がある。それは…」
ラウール「…彼女の周りから、誰も居なくなること。」
西畑くんは、満足そうに微笑んだ。
僕は、ひたすらワクワクしていた。
愛奈「違う！！私は悪くない！！」
愛奈「だって、愛奈は神様に特別に愛された子だもん！！」
屋上で愛奈の言い訳を聞いているとき、心の奥底から笑いが零れそうだった。
大爆笑も免れない。
ひたすら自分を正当化し続ける愛奈には神様も聞いて呆れるだろう。
最後こそ謝ったけど、もはややけ気味。
そんなヤツがよく自画自賛出来たなともはや感心してしまうレベル。
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田舎のなにふぁむ(プロフ) - すのうHIINAさん» ありがとうございます🙇♀️早速，読ませていただきました✨今後もよろしくお願いします😊 (2023年2月8日 16時) (
レス) id: 11aefb7fec (このIDを非表示/違反報告)
すのうHIINA - 田舎のなにふぁむさん» リクエストありがとうございます！！喜んで、書かせていただきます！！それと、なにふぁむ様、活動再開おめでとうございます！！ (2023年2月1日 18時) (レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
すのうHIINA - みなさん» ありがとうございます！！次の作品も頑張りますので、応援よろしくお願いします！！ (2023年2月1日 18時) (レス) @page14 id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
田舎のなにふぁむ(プロフ) - 本作からいつも楽しみにしてます🎶もし，よろしければ，長尾ちゃんが玉森先生と兄妹だと，知った時のお話もお願いします🙏 (2023年1月26日 23時) (レス) @page10 id: 11aefb7fec (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - めっちゃ面白かったです！次の作品も楽しみにしています！！ (2023年1月15日 18時) (レス) @page11 id: c6bc947bda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すのうHIINA | 作成日時：2022年9月26日 18時
