浪速漢組の青春物語 (ページ21)

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、

side長尾

俺は先輩たちが卒業したら
浪速漢組を継ぎたいし俺が

大吾くんや丈くんのポジションにつきたいって
そう思ってる。

やから、浪速漢組の存在を脅かす人がいるなら

例え女でも関係ないって考えやってんけど

当の本人は全く俺らとやり合う気がなくて

負けでも良いからなんて
京都最強と言われている割には

ほんまに喧嘩強いんか？と
思えるほどやった。

確かに傷はあるけど
顔も美人やし身なりも普通の女子高生やし。

そんなことを考えていると

俺とみっちーのいる方のドアから
出ていこうと向かってきた彼女を引き止め

殴りかかる大吾くん。

そしてそれを瞬時に止める彼女。

いや、訂正

やっぱり普通の女子高生じゃないわ。

俺は中学の時から何度も
大吾くんの喧嘩する姿を見てきたけど

一般人があんな風に

瞬時に大吾くんの拳を止められるわけがない。

大吾くんはそんな彼女を気に入ったようで

浪速漢組に勧誘した。

女好きの高橋くんは賛成の様子やけど

他の人はどうなんやろう。

チラッと周りの反応を見てみると

まあ、みっちーは案の定ぽかんとしてる。

流星くんも驚きはしてるけど特に反対ではなさそう。

と、なると

丈くん大橋くんの方に視線を向けると

2人揃って
眉間にしわを寄せている姿が見えた。