▽ すこしの違和感も ページ24
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道「 僕たちと全然テーマ違いますね… 」
長「 アイドル誌の企画違いますよ、これは 」
恭「 嫉妬してます！これはあかん 」
丈くんと撮影したあの雑誌の発売日
トリオちゃんは、
年上組の撮影を見てないから
テーマも中身も今知ったんやけど、
さっきからずっとこの調子
丈「 あーーー、楽しかったわ、ほんま 」
丈くんはそんなトリオちゃんの様子を見てニヤニヤしてるし、
大ちゃんは端の方で雑誌片手に口角が上がってるし
おおにっちゃんは口開けて呆然としてるし。
はっすんは、
和「 これほんまに、ちゅーしてるん！？ 」
子供みたいなことを聞いてくるし。
でも当のわたしは…
正直あんまり喜びきれない。
大「 いい表情できてるなー、ええやん 」
「 …ありがとう 」
あの撮影の時、
カメラマンさんの指示にうまく反応できなかったし
ずっと丈くんにリードしてもらってた。
撮影って分かってたのに、
気を張ってしまって目も瞑ってしまうし
なにひとつうまくできんかった。
みんなは褒めてくれるけど。悔しさしか残ってない。
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和「 A、目がぼーっとしてるで 」
「 ……えっ、」
和「 どうしたん？ 」
雑誌で盛り上がるみんなの輪から一人外れて、
隙間がないぐらいにわたしの隣に座って、
様子を伺ってくれるはっすん。
「 わかる？ 」
和「 わかるよ、目が元気ちゃうもん 」
「 さっきまで、ほんまにちゅーしてるんとか聞いてたくせに 」
和「 あれはほんまに気になった！ 」
「 子供みたい 」
隣で楽しそうに笑うはっすんは、
誰よりも子供っぽくて誰よりもかわいい。
和「 今日久しぶりにご飯行かん？ 」
「 うわ、いいねっ 」
和「 よし！食べたいもん考えててー 」
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作者名：オカユ
| 作成日時：2019年6月17日 17時
