歯車 ページ44
西畑大吾side
『簡単にそんなこと言わんといて！デビュー、デビューって！！』
声を荒らげたA。
正直、どこか浮かれてたんかもしれん。
全国ツアーやらせてもらって、ドラマもやって、色んな雑誌やバラエティにも出て。
もちろん、怠けてたつもりは無いけどもう少しでデビューできる、って心のどこかできっと思ってたんやと思う。
何より、なにわ男子でおるより、HiHi Jets、美 少年でいたい。その言葉が心に突き刺さった。
「まさかどー。俺どうすればいいんやろ...。」
落ち込みに落ち込んだ俺は正門とただ飲むしかなかった。
正門「飲みすぎやで。強くないのに。」
「俺嫌やで...Aおらんくなるの...。」
そんなに強くないのに、また1杯グラスに入ったお酒を飲み干した。
「何がダメやったんやろ、なにわの...俺らの。」
正門「大倉くんからなんか聞いたりしてへんの？」
「聞いたけど、なんも。」
正門「そっか。」
ﾌﾟﾙﾙﾙ...
電話がなった
画面には【恭平】の文字
「高橋？どうしたん、珍しいな。」
恭平「っ、だいごくんっ...俺っ、」
電話越しで泣いている高橋。
「何したん大丈夫か？今正門と○○おるんやけど、来れるんなら来る？話し聞くで。」
恭平「そうします...。」
20分後、来た高橋は目が腫れていた。
「どーしたん？」
恭平「っ、ｸﾞｽｯ.....Aがっ、わかれよって、ゆわれて...」
正門「え？」
「え...？嘘やろ？」
インスタライブでも、別れたくない言ってたやん。
恭平「東京行くからって、俺どうしたらいいんすか.....。」
本当に俺らのこと、高橋のことでさえもなんとも思ってないん...？
なぁ、A嘘やろ。
狂い始めていた歯車が、大きな音を立てて壊れる音がした。
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ゆずき(プロフ) - きょへきょろ卍さん» コメントありがとうございます！嬉しいです！！低レベルな文章ですが、これからもよろしくお願いします！リクエストも受け付けているので是非〜。 (2019年6月26日 1時) (
レス) id: 7cda683e74 (このIDを非表示/違反報告)
きょへきょろ卍 - こんにちは！初コメです。このお話にはまりすぎて、今日で全部読んじゃいました(笑)恭平担なのでオチにしてくれて嬉しいです！毎回キュンキュンさせていただいています！これからも頑張ってください!! (2019年6月23日 18時) (レス) id: 3e348626aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずき
| 作成日時：2019年6月16日 20時
