「 他じゃ物足りないんちゃう ? 」 ** Nagase Ren :) 完結 。

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「 おかーさん帰ってきちゃうよ 」




廉「 ええし 」




「 おとーさん帰ってくるかも ! 」




廉「 えーよ別に 。 てか何でそんな声震えてんねん 」






そりゃ震えるでしょうよ 。



だって一応弟の子に
ぎゅうううってされてるんですよ 。





何処の世界にこんなにスｷﾝｼｯﾌﾟの激しい姉弟がいるでしょうか 。








廉「 なー 姉ちゃん 、 」




「 … 何 っ 」




廉「 俺のこと好き ? 」




「 普通 。 っつったって満足してくれないんでしょ 」




廉「 せやで 。 好きって云って 」







脅迫じゃないか 、 もう 。



唇尖らせて拗ねてみても
そんなの廉には効かなくて 。




にこにこと笑顔浮かべてあたしを見詰めるから


あたしの携帯を取ろうとしてた
廉の右手に気付かないところで 。







とっさのところであたしが避けた 。








「 あ 、 危な ! 」





廉「 っち 。 あともう少しやったのに … 」






今度はあたしに抱き着いたまま 、
肩に顎乗せ 唇尖らせて拗ねる廉 。



… 藤井先輩と付き合ってるだなんて云えません 。


云ったらあたし 、
どーなっちゃうか解らない 。







いつからだっけ 、
こんなに廉がべったりしてくるようになったのは







つい最近だったのは覚えてる 。

確かいきなり告白されたのか 。







廉『 A 、 好きやねんけど 』




『 …… え ? 』




廉『 ほんまに 。 まじで 』








ああ …

思い出すだけで顔が真っ赤に成ってくよ 。




そんなあたしを見兼ねてか
にこにこから にやにやへと変わる廉の笑顔 。




… 嫌な予感しかしない 。







廉「 何考えてん ? なあなあ 。 」




「 ううう 、 放っておいて 」




廉「 携帯見んで 」




「 見せないもん 」




廉「 みーせーて 」






顔をぐっと此方に近づけるから
反射的に避けるあたしの顔 。


そんなんを繰り返すうちに 、
ソﾌｧｰの端へと追いやられ逃げ場が無くなる 。





それを確認してから 、


奪われるあたしの唇 。









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