今夜、何食べる？

42＊TH ページ42

TH＊side

サッ、

伸びてきた手を避けるように
顔を背けると


スヨン「ふふっ(笑。やだなぁ〜、頬に付いてる睫毛を取ろうとしただけなのに…
もしかして、何か意識しちゃったかしら？」

TH「別に…、でもこんな誤解を
招くようなことしなくても…」

スヨン「誤解…？あぁ、Aさん、どう思ったかしらね…(笑
まさか、昨日のことはAさんには…？」

TH「言ってません…」

スヨン「ふふっ、よくできました♪
じゃあ、また後でね…」

ポン、と俺の肩を叩いて先にエレベーターを降りて行ったスヨンさん


TH「はぁぁぁ…」

デッカい溜息ついて
エレベーターの壁にもたれた


TH「なんでこんな…」

悔しさを滲ませながら握りしめた拳を
自分の脚にドン、と打ちつけた





少し、時を戻そう・・・


昨日、倉庫でAとの甘い時間を過ごした後、俺は浮かれ過ぎてたんだ…

仕事をしながらも、Aの手料理を想像しただけで元気になっちゃうし←どこが

隣に座ってるナムヒョンにも
不可思議な目で見られるし

でも、そんな俺に悪魔からの呼び出しが
あったのは昼休みが終わる寸前だった



スヨン「テヒョンくん、ちょっと今いいかしら？」

広報課の課長が人事課平社員の俺に
なんの用だろ…？


TH「なんでしょう？うちの課長なら…」

スヨン「あは、違うの。今はテヒョンくんに
話があってね…」

TH「俺に？なんで…？」

スヨン「ここじゃ、あれだから…
ちょっと会議室にでも…」

TH「いや、ここで言えないことって
なんですか？」

って、怪訝な顔をしたら…


スヨン「フッ、そんな警戒しなくてもいいじゃない、まぁ別にここで見せても良いけど
本当に良いのかな？」


って、タブレットを俺に渡してきて
そのままキレイにネイルしてる指先で
動画を再生した


TH『A、好きだよ…』

『私も…テヒョンが好きだよ…』


倉庫の棚の隙間から撮影された
俺たちの姿が映っていて



TH「なんで…？これ…」

目を見開いてついガン見しちゃうけど
そのまま、動画でキスを交わしていく俺たちが次にするコトと言えば…


スヨン「あ、ここからはオトナの時間よね…」

って、動画を停止して
そのままタブレットを俺から奪う


スヨン「どうする？このままここで話していいかしら？」

TH「いや、それは…(汗」

スヨン「あら、残念。お昼休み終わっちゃったわね」

TH「え…、でも…」

スヨン「後でゆっくり話したいんだけど
夜、空いてるかしら？」

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