学級喧嘩 ページ3
渚に呼び出されて、皆で集まって。話し始めたのは助けたい。
でも私は莉桜やカルマ達の意見に賛成だ。この教室は殺し殺されで繋がれ、殺意で育まれて来た。確証のないことに縋って中途半端なことすると、後々辛くなる。
それに、それに……。助けたいって思って死なない方法探したって、世界は全力で殺せんせーを殺す。それなら、このクラスで、殺した方が。
というか渚とカルマが喧嘩し始めたんだが。
貴方「やめとけ」
男子2人でも抑えづらそうなカルマをガッチリと固める。
前原「うお、すげぇ」
赤羽「離してくんな〜い？」
貴方「落ち着いたらね」
力強いけど、ちゃんとした抑え方ってのがあるんだよ。
殺せん「中学生の喧嘩、大いに結構」
いや急に出て来たな。来る気はしてたけど。
先生は仲介案を出して来た。暗殺で始まったこのクラス。決めるなら、暗殺で。
殺すなら赤を。殺さないなら青を。
それぞれがそれぞれの想いで色を選んでいく。
貴方「これからだって殺せんせーに学びたいことがたくさんある。大人になった姿だって見て欲しい。お馬鹿で変態で愚直で強大な貴方は強烈で、いなくなるのはやっぱり寂しい。だけどもし助ける方法を見つけられて、殺せんせーが爆発しないからと言って、殺せんせーが殺されない理由にはならない。このクラス以外に殺されるなら、私達の手で殺したい。殺し殺されで繋がって、殺意で育まれて来た教室は、それがなければ始まらない」
赤と青。
貴方「だから私は、殺すけど、殺さない。先生に生きて欲しいから助ける方法を探す。でも先生を殺したいから殺す。どちらの手も休める気はない」
どちらも手に取り、混ぜてしまう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 196人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
swl(プロフ) - 安蒜 佑さん» 感想ありがとうございます。そう言っていただけるととても嬉しいです！今後とも拙作をお楽しみいただければ幸いです。 (2022年10月7日 18時) (
レス) id: 9ed30af1dd (このIDを非表示/違反報告)
安蒜 佑(プロフ) - すごく面白くてシリーズ一気読みしてしまいました！更新楽しみにしてます！ (2022年10月7日 1時) (レス) @page6 id: 789e459cc4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mol/L | 作成日時：2022年9月30日 22時
