暗殺者の弟は泣き虫ヒーロー part１【東京卍リベンジャーズ×暗殺教室】 (ページ21)

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というか東京にはそういう訳ありしか転がってないのだろうか？
　引越す前にも何度も東京には来てる(昔は住んでたし)けど、弟妹を体罰するのが愛だと思ってる兄だとか、DV夫に逆らえず息子がいるのに離婚もしないで思い悩む母親だとか、そんなのばっか遭遇する。

　流石東京、いろんな人間が集まる場所。激重過去系の人間が多いことで。
　なぜ私はそんな人間と縁があるんだ？助けられるから良いかもしれないけど、正直ちょっとやめて欲しい。

　まあ兎に角その異母妹の兄は不安定な精神状態で、事実を言い出すに言い出せないわ、妹に会わせるに会わせられないわらしい。

貴方「そういうのは一層吹っ切れて会わせるか、下準備するかかな」
真一郎「下準備？」
貴方「血の繋がりのない家族のことについて教えてあげないと、知った後で傷付いてショック受けて絶対拗れる」
真一郎「ウッ」

　100%の予言だよこれは。必ず拗れますそういうのは。

貴方「教えてあげるならきちんと血の繋がらない家族を受け止められるようにしてあげないと。ね、オススメの本教えてあげるよ。他の本に混ぜて、その子に読んでみてって渡して」

　血の繋がりのある家族に傷付けられた少女が、血の繋がりのない暖かな家族を手に入れる、そんな物語。
　私の大好きな一作だ。
　文章はそう難しくないので、小学生でも読みやすいと思う。

貴方「会わせてみるも良し、血の繋がりのない家族の本について渡すも良し、読んで話し合ってみるも良し、そういう家族がいるんだよってシンイチロウが口で教えてあげるも良し。でも何もしないのだけはダメ。時期を待つ、なんて、甘いよ」

　そういうのは結局来ないし、壊される。何かの拍子に知るかもしれないんだ。
　絶対なんてものは脆い。
　期待も願望も夢も無意味だ、現実を見て欲しい。それほど大切でデリケートなお話なんだし。

貴方「携帯貸して」
真一郎「おう」

　メールに2つのタイトルを打ち込む。

貴方「シンイチロウも読んでみたら。面白いよ」

　じゃあね。
　上手く行くと良いね。