九 ページ10
一日中机に向かって、続きを書いていたら、いつもより早く書き終えた。
久しぶりに、何かの賞に応募してみようかな。
始めは賞なんか意識していなかったし、趣味というか、一つの目的になるとは
思ってもいなかった。
だけど今、人生を小説を書くことに費やそうとしている。
何が起こるかなんて、だれにもわからないんだなあ。
学校に行くと、
「お、桐原さんじゃん」
藤崎さんと下駄箱でばったり会った。
「藤崎さん、おはよう」
「おはよう。……それ、原稿用紙？」
流石。すぐに気が付いたんだ。
「うん、昨日小説を書き終えたばっかりなんだ」
「読んでもいいかな？」
どうぞ、と言って私は差し出した。
原稿用紙が返ってきたのは昼休みだった。
「桐原さんの世界観って面白いね。対応する年齢層が幅広いっていうか」
「ありがとう」
昨日読んでみた藤崎さんの小説を思い出していた。
とてもおしゃれな恋愛小説。
誰も予想できないんじゃないか、と思うほど巧妙なトリックを使ったミステリー。
小学生からも人気が出そうなファンタジー。
どれも、私と全く違った視点で書かれていた。
休み時間が終わりそうだというのに、ついつい読みいってしまうほどに。
「私は、今度水桃社に応募してみようと思うんだ。桐原さんもどう？」
え、私が藤崎さんと同じ会社に応募？
しかも、水桃社ってかなり有名な会社。
「自信ないよ……」
「でも、いいところ狙えると思うんだよね」
お世辞だとしても、言われるとうれしい。
「それじゃあ、応募してみる」
私は決めた。
例え藤崎さんにかなわなくても、水桃社の最優秀賞をとるって。
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うたは(プロフ) - 陰月。さん» わざわざ返信ありがとうございます。ううん、なんでしょう。私からすると多いなあという印象なのですが、陰月。さんが書いていて心地よいならこのままでも、と思います。指摘した身だというのに申し訳ございません。これからの御活躍お祈りしています。 (2019年2月17日 17時) (
レス) id: 14b840c6a0 (このIDを非表示/違反報告)
陰月。(プロフ) - うたはさん» 今更の返信すみません。やはり開業が多い方が読みやすいでしょうか？少し多めにしてみます。わざわざありがとうございます。 (2019年2月17日 11時) (レス) id: 83a189451f (このIDを非表示/違反報告)
うたは(プロフ) - はじめまして。このお話好きです。が、すみません、文の途中での改行が些か読みづらく感じました。これからも応援してます。頑張ってください。 (2019年1月20日 23時) (レス) id: 87a0c9cf89 (このIDを非表示/違反報告)
陰月。(プロフ) - コノハ【心葉】さん» コメントありがとうございます<m(__)m>気づくのが遅くなってしまいすみません(-_-;)夢が小説家、とはっきりしていていいと思います。 (2018年12月29日 19時) (レス) id: 83a189451f (このIDを非表示/違反報告)
コノハ【心葉】 - 私の夢が小説家なので、なんか、元気付けられました。 (2018年11月14日 17時) (レス) id: bac5683ead (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陰月。 | 作成日時：2018年3月22日 16時
