12.5個目 ページ13
「え、大先生 猫に昔の女の名前付けたん?キッショw」
シャオチャン……
急に出て来た脳内シャオロンは無視して、他の名前を考える。
「カレン……ユリ……ユカ……ハッ!!!MANDARA!?」
それっぽい名前を呟いていたらピコーン!と突然閃いたMANDARA
いや、まんだらってなんやねん。
また降り出しに戻って頭を抱えとったら、いつの間にか目の前に居ったおちびちゃんが鳴いて扉の方へぽてぽて歩いてくから、外に出たいんかと思ったんやけど
カリカリと扉をかくだけで動かへん。
「外出たいん?いやでも、外出たい時なら鳴くしなぁ……あぁ、誰か来たんか
はいはい、またせてスマンやで」
声を掛けながら扉を押せば、書類の束を抱えたトントンがしかめっ面して立ってた。閉めてええかなぁ、これ。
tn「もうちょいはよ気付いて欲しいんやが、まぁええわ。これ追加の書類な
そんで?猫の名前決まったんか?」
まって、それ期限までに終わる気せぇへん。明日期限のやつの進歩六割なんすよ。
『にゃぁん』
「それが全く思い付かんのよ、どうしよ」
tn「ほ〜ん、なら黒蜜きな粉餅はどうや?」
いや、黒蜜きな粉餅て。名前にしては長すぎるやろ。
あとなんでそんな美味そうなやつ思い付いたん?
ハッ!もしかして
「トントン徹夜続いてる?」
tn「いや、今日のおやつが黒蜜きな粉餅でめっちゃ美味かった」
わぁめっちゃええ顔してる。そんなに美味かったんか。
あれ?今日のおやつはみたらし団子やった気が……たぶんこれは気付いたらアカンやつやな。
ん?まてよ、黒蜜きな粉餅……くろみつ、きなこ、もち
「ハッ!それや!!!」
tn「急に大声だすなや……」
書類を渡すために近付いてたトントンは僕の大声をモロに食らったみたいで耳を押えていた。すまん。
でもええ名前思い付いたわ!!
足元でじっと耳を押えてるトントンを眺めていたおちびちゃんの脇に手を入れて持ち上げる。
「今日からお前はくろみつや!」
僕に似た深い青を見つめて名前を伝えれば、それがちゃんと通じたのかくろみつは嬉しそうに鳴いた。
『にゃあ!』
これからよろしくな
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Licorice(プロフ) - コメント失礼します…めちゃめちゃどタイプの小説です。続き楽しみに待ってますッ! (2021年11月3日 17時) (レス) id: a0eadc7796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:七瀬弥生 | 作成日時:2021年8月9日 3時