黒猫は幸せを届けたい (ページ1)

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朝起きて仕事に行って、友人とちょっと良いお店で楽しくランチして
最近禿げて来てそれを隠そうと必死になってる上司にセクハラされつつも、定時退社してスーパーに寄る。
今日は華金、ちょっといいお肉とチューハイで乾杯しよう。

浮かれろテンション！なんて合いの手の曲をイヤホンで聞きつつ、買い物をさっと終わらせ帰宅する。
適当な服に着替えて、スマホで動画サイトを開き登録チャンネルへ飛ぶ。
すると今日アップされた動画が1番上にあるから、それをタップして再生する。

聞きなれたOPに耳を傾けつつも、さっき買ってきたお肉を調理し始めた。

何だかんだと家の事をやっていれば集中していたのか、気付けば11時

特に予定もないけどたまには早めに寝るかと、無駄に拘ったベッドに潜り込む。
うん、ふかふかもふもふでよき

おやすみ。

ﾋﾟﾁﾁﾁﾁ…ﾁｭﾝﾁｭﾝ……
ザワザワと木の葉が風で揺れる音と、鳥の鳴き声で目が覚めた。

いや、まだ目が覚めてないわ
ぐるりと見渡せばThe 森！！！と言わんばかりの木と木と木
足元には拘りベッドちゃんなんて無く、誰かが通っていたであろう緑がハゲて土の見える地面。

夢にしては風も匂いも感じるから、頬をつねろうと手を伸ばしたが思ったように動かず首を傾げる。

どういう事だと目線を下ろせばそこには

真っ黒な毛の前脚が見えた。

な、な、なんじゃこれ！？
えっえっ、私の腕が毛むくじゃらになってらぁ！！？

『に、にゃー！！(だ、誰かー！！)』

ハッ！この鳴き声はねこちゃん！！！！！！
いや待って、さっき周りを見渡した時にねこちゃんは見当たらなかった。

………もしかして：私がねこちゃん

解釈違いです！！！！！！！！！！

どうやらねこちゃんになったみたいです。