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39話 ページ40

「ところでさぁ、」

そう言いながら与謝野女医は敦くんの足を持った。敦くんがこっちに倒れてきたので、ヒョイと横に避ける。

与謝野女医は敦くんの足を見ながら言った。
「はー、綺麗なもんだね。アンタ、谷崎がやられたとき、ポートマフィアに足を食いちぎられたそうじゃないか。」

私は敦くんの足を覗き込んだ。確かに。傷跡一切ないし。
「そーいえば、食いちぎられてましたね。今では綺麗に治ってる。それも異能力ですか?凄いですね!」

与謝野女医は敦くんの足を触りながら何か考え事をしている。

「あのぉ…何か問題でも?」

敦くんが何故かビビってます。それを聞いた与謝野女医は敦くんの足をヒョイっと投げた。

「なぁに、妾が治療できなくて残念だって話さ。」

治療できなくて残念って。そういえば今朝挨拶した時に怪我したか聞かれていいえって答たら舌打ちしてたっけ…。治療が好きなのかな。
…谷崎さんが青くなってしゃがみ込むような治療が…。


「でも次は無いよ。Aも覚えときな。」


真剣な声で言う与謝野女医に私も敦くんもどういう事だろうかと疑問符を浮かべる。

「元来マフィアと言うものは奇襲夜討ちが本分だ。夜道にゃあ気をつけるんだね。

いつどこで襲ってくるか分かんないよ。」

そう言う与謝野女医。私も敦くんも真剣な顔で聞いていた。


奇襲に夜討ち。いきなりそんな事されたら確実にやられるなぁ…。
だーれか!マフィアの人間が半径百メートル以内にいたら知らせてくれる機械もってないですかぁ!

…持ってる訳ないわな。

とはいえずーっと辺りを警戒するのも疲れるしなぁ。
今まで敦くんと一緒にいて特にそういう奇襲とかは受けなかったし、今まで通りでいいのかな。意識の中に、「マフィアの奇襲」って言うのを入れといて。

よし、そうしよっと。奇襲されたらされた時、だな。もし、奇襲してきたのが何らかの異能者だった場合、私にはどうしようもないけど。それでも時間を稼ぐくらいはできるだろうし、頑張ろう。


突然、車内にアナウンスの音がなった。なんだろうと顔を上げると。

「あー、テステス。こちら車掌室。誠に勝手ながら、これより、ささやかな物理学実験を行いまぁーす。題目は「非完成形における爆轟反応及び官能評価」被験者はお乗り合わせの皆様〜!ご協力、まーことに感謝ー。」

…やべぇやつだ…。

「では早速ですが、これをお聞きくださぁ〜い?」

その声が聞こえた直後、どこかの車両が爆発した。

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椿(プロフ) - 敦くんの茶漬け食いたい(( (2019年2月20日 18時) (レス) id: e36d1c7298 (このIDを非表示/違反報告)
小山田リリ - ましゅ麻呂さん本当に尊敬します!!私も頑張ろ)) (2019年2月19日 20時) (レス) id: 196d5d8b2f (このIDを非表示/違反報告)
茨姫 - とても良かったです!私も頑張ってみようと思ってみました! (2019年1月26日 22時) (レス) id: 6a42e59c6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ましゅ麻呂(とよ) | 作成日時:2019年1月26日 20時

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