38話 ページ39
「与謝野女医に敦くん。二人に何してくれるんですかね、そこの人。」
ちょっと腹が立ってきましたよ？そこの人。ぶつかったこちらが悪いとは言えども、謝る敦くんの言葉も聞かず、その上与謝野女医の手をはたくなんて。
とはいえ、幼女である私が怒ってる風な感じで言っても、怖くなんて一欠片も無い訳で。
「なんだガキ、こいつ等の連れか？なんだ、お前みたいな小さいやつが抗議しようっていうのか？」
ぶつかった人はそんな風に言ってきた。あー腹が立つ。
「ともかく、そこの女と男の職場、そしてこのガキの保護者には抗議させてもらう。
ほら、お前の保護者は誰だ、言え。」
ブチッてきました。短気だって？違う違う、普段はもっとおおらかよ？
「へぇ…そんなこと言うんですね…。ほんっと腹立つ人種の人間ですねぇ。
保護者なんていませんよ。もうとっくに自立している四歳児です。強いて言うなら保護者はこの人達。
私は今怒ってるんですけど？」
٩(๑`^´๑)۶
はい、怖くないねー。…知ってたよ…(_ _;)
「っ！な、生意気なガキめ！」
「はい！生意気なガキです！ちなみに私も働いてるんですよねー？職業は…」
言いかけた所で与謝野女医に肩を叩かれた。与謝野女医が前に進んでいくので、黙って見ている事にした。何か考えがあるのかな？
「妾ゃ医者だよ。」
そう言ってぶつかった人の手を掴んで思いっきり力を込めたっぽい。ぶつかった人が痛い痛いって言ってるよ。
なるほど、解決法＝物理攻撃、ねぇ。
流石武装探偵社？
「あぁ、アンタ腕が二本もあるねぇ。多くて大変だろう？一本取ってやろうか？」
そう言う与謝野女医の声音はさっきより少し低くて、怖かったです。
あぁ、私も怒ったらあんな感じになれたらいいのになぁ。(´Д｀)ﾊｧ…
その後、その場に、ぶつかった人の絶叫が響き渡りました。
─────────────────────
帰りの電車の中。しばらく私も、敦くんも与謝野女医も何も話さず沈黙が続いたけど、敦くんがそれを破った。
「さっきは、あの…その、すいません。荷物もこんなことになっちゃって…。」
なんだか落ち込み気味だ。まぁそりゃそうか。
「気にするこたぁ無いよ。」
与謝野女医はそう言った。
「そうですよ。あれだけ荷物持ってたんですしぶつかっちゃうのも仕方ないです。
ていうか、よくあれだけ持てたって事ですよ。私なら早々にギブアップですね…。」
まぁ体が小さいので、当然なのかもですけど。
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椿(プロフ) - 敦くんの茶漬け食いたい(( (2019年2月20日 18時) (
レス) id: e36d1c7298 (このIDを非表示/違反報告)
小山田リリ - ましゅ麻呂さん本当に尊敬します！！私も頑張ろ)) (2019年2月19日 20時) (レス) id: 196d5d8b2f (このIDを非表示/違反報告)
茨姫 - とても良かったです！私も頑張ってみようと思ってみました！ (2019年1月26日 22時) (レス) id: 6a42e59c6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ましゅ麻呂（とよ） | 作成日時：2019年1月26日 20時
