34話 ページ35
探偵社の皆さんは個性的だけど、優しいです。就職一日目、二時間程度しか働いていませんが、この二時間でいろんな仕事を覚えることができました。
ナオミさんに感謝です!
「ふぅ…ナオミさん、ありがとうございます!」
「いえいえ、Aさんとっても覚えが良いんですもの。教え甲斐がありましたわ!」
まぁ何ともうすぐ定時です。帰れます。いや、帰るのはいいんだけど…。
「そういえば私、家無いんでした。ホームレスでした。
太宰さん、衣食住を用意するって言ってたけど、住むとこって提供してくれるんですか?」
すると太宰さんがピクリ、となった。
そして、そういえば…と言う。
「社員寮空きあったっけ?」
国木田さんが答える。
「無かったと思うが…。」
「えぇ…。」
太宰さんがニヤッとした。
「そうだ、敦くん!敦くんの所に同棲って言うのはどうだろう!
Aちゃんまだ小さいし大丈夫じゃないかなぁ?」
なっ…なっ…、なんだって!?
今まで川に投げ込んだり仕事押し付けたりと幼女扱いしてこなかったくせに、こういう時だけそういう扱い方するの!?
言っとくけど敦くんと私中身は同い年だから!流石に同棲は無い!
「やめてください太宰さん!何今更幼女扱いしてるんですか!!説明しましたよね?私中身は十八歳、敦くんと同い年ですよ!?敦くんはともかく、私の心が持ちません!!」
「えぇ、じゃあ他の社員さんにする?私の所は自分で言うのも何だけど散らかっててとても他人が住めるものじゃないし…。
谷崎兄妹の所はイチャつき方が尋常じゃなくこちらもメンタルにくると思うし…。
賢治君は私生活が謎だし…
与謝野さんは家の中でさえ決して安全とは言えない。
乱歩さんは…うん、分からないけど。
同期の方が気を使わないでしょ?まぁ、それが一番安全だし。」
えぇ…。
「敦くんは何と?」
そう聞くと太宰さんがいきなり叫んだ。
「敦くーん!Aちゃんと同棲でもいいかい!?」
すると敦くんが、
「あ、え?ど、同棲ですか!?なんでいきなり…」
「いやぁ、社員寮の部屋数が足りなくてね…。
あと君が一番安全かなって。それと、この子と一緒に住む事で家賃半額だし…。」
そう言われて敦くんは周りを見渡した。社員さんを全員見た後で、「確かに…」と呟くと、笑顔で
「いいですよ!」
と…。
「と、言う事だよAちゃん。今日から敦くんと仲良く住むんだよ!」
うん、太宰さんいい笑顔!
…殴りたい。
174人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
椿(プロフ) - 敦くんの茶漬け食いたい(( (2019年2月20日 18時) (レス) id: e36d1c7298 (このIDを非表示/違反報告)
小山田リリ - ましゅ麻呂さん本当に尊敬します!!私も頑張ろ)) (2019年2月19日 20時) (レス) id: 196d5d8b2f (このIDを非表示/違反報告)
茨姫 - とても良かったです!私も頑張ってみようと思ってみました! (2019年1月26日 22時) (レス) id: 6a42e59c6b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ましゅ麻呂(とよ) | 作成日時:2019年1月26日 20時