30話 ページ31
ちょっと真剣めに言った後、少しおちゃらけた様子で言う。
「まぁぶっちゃけここ以外就職先ないですし、物騒な事除いたらここは私にとって理想の職場とも言えますし！
今更誰かに育てられるなんて御免被ります！私は自分で生きてゆくのです！」
それを見た国木田さんは数秒フリーズしてました。まぁ多少変わった四歳児だから、そうなるのも分かる。
え？どこが多少だって？
…。
「お前まだ四歳児だろう。今更誰かに育てられるなんて御免被るなんて言う歳じゃないぞ…。
まぁ、俺にこいつがここで働いていいか決める権限は無い。社長に言ってこい。」
「いや元からそのつもりで…。」
太宰さんがそう言うと、
「うるさい！お前のせいで俺の計画が五分ほど狂った！」
と言って仕事を再開しだした。キーボードをカタカタ打つ音が聞こえる。
「国木田さんですっけ。太宰さんへの当たり強いですね。」
敦くんが苦笑しながら、
「今日入ったばかりの僕が言うのも何だけど、国木田さんは太宰さんで苦労してるからね。」
と言った。
へぇ、今日入ったばかりなんだ。初めて知った。
「じゃあもし今日私がここで働く事になったら、同期ですね！」
「そうだね！」
「ちょっと待ってAちゃん！国木田くんが私で苦労してるって言うところにはつっこまないの！？」
え、だって…。
「今日あったばかりですけど、私も太宰さんで苦労しましたから。
そうだ、国木田さん。一応ご馳走様でした。ご飯奢って下さり、嬉しかったです。」
それを聞いて国木田さんはキーボードを打つ手を止める。そして疑問符を浮かべた。
「俺は小娘に飯を奢った記憶な…ど…。」
そして思い当たる節があったのか、太宰さんの方を睨みつけた。
「朝から財布がないと思っていたら、太宰貴様の仕業だな！？」
「さ、Aちゃん社長室へ行こうか。」
そう言って私の手を引っ張る太宰さん。後ろから「おい、ちょっとまて！太宰！」という国木田さんの声が聞こえるが、太宰さんは止まらず、そのまま社長室へと向かおうとしている。
国木田さん、きっといつもこんな感じで苦労されてるんだろうな。お疲れ様です。
私は国木田さんを心の中で労いながら、太宰さんに着いていった。
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椿(プロフ) - 敦くんの茶漬け食いたい(( (2019年2月20日 18時) (
レス) id: e36d1c7298 (このIDを非表示/違反報告)
小山田リリ - ましゅ麻呂さん本当に尊敬します！！私も頑張ろ)) (2019年2月19日 20時) (レス) id: 196d5d8b2f (このIDを非表示/違反報告)
茨姫 - とても良かったです！私も頑張ってみようと思ってみました！ (2019年1月26日 22時) (レス) id: 6a42e59c6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ましゅ麻呂（とよ） | 作成日時：2019年1月26日 20時
