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27話 ページ28

「違う…違うんだ…。僕は彼女を…殺そうなんて…。」

泣きながらそういう杉本巡査の肩に刑事さんは手を置いた。

「詳しい話は職場で聞こう。お前にとって最後の職場になるかもしれんがな。」

杉本巡査は上司である刑事さんに手錠をかけられ、署に連行されて行った。

杉本巡査は、警察官になる為の試験に何度も挑戦するも何度も落ち続けたらしい。

そこにある政治家がやってきて言った。「どうしても警察官になりたいか?」と。そしてなりたいと答えた杉本巡査は、スパイとして潜る事を条件に、警察官になったらしい。

ある日、政治家の汚職疑惑の重大な証拠を聞きつけたと彼の恋人である被害者の山際さんが言った。
彼は政治家のスパイ。だからそんな重大な証拠を掴んだ彼女は消されるかもしれない。
それを伝えに警告に行ったらしい。その際に間違って拳銃を撃ってしまい…。

それが自分の仕業だとバレない為にマフィアのせいにと思った。顎を蹴らないと偽造できないことは分かっていた。けれど彼は彼女の顎を砕く事はできなかった…。


「うぅ…悲しい事件ですね…。」

ていうか政治家!なんて事してるんだ!公務員のくせに!民主主義なのに、結局こうやって私利私欲を優先する政治家がいる。

きっと今回の事件で杉本巡査の人生を狂わせたことに何も感じていないのだろう。

まぁ、そんな政治家に頼って警察官になった杉本巡査も巡査だが…。


「凄かったですね!乱歩さんの異能力超推理!」

敦くんが言った。確かにすごいと思う。まさに探偵向きの能力だ。きっとあの能力で、いくつもの難事件を解決してきたのだろう。

「実は乱歩さんのあれは異能力じゃないんだ。」

太宰さんがそう言った。

…え?異能力じゃ、無い?

太宰さんは実は乱歩さんが推理している時に乱歩さんの髪の毛をつまんでたらしい。
太宰さんさんの異能力『人間失格』はあらゆる異能力の発動を阻害すると言うもの。

にも関わらず乱歩さんは犯人を当てた。
じゃああれは…

「乱歩さんの純粋な推理力ですか!?」

「そういう事になるね。」

乱歩さん天才じゃないか!

「探偵社の皆が乱歩さんを敬う理由は、皆それを知っているからさ。」

乱歩さんと探偵社員とのやり取りを私は見た事が無いので想像できないが、そうらしい。

「君も凄かった、犯人を説得しちゃうなんて!」
敦くんが褒めてくれた。

「…それ程でも、無いですけど。」
そう言ってそっぽ向いた。
褒められるとちょっと照れる…。

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椿(プロフ) - 敦くんの茶漬け食いたい(( (2019年2月20日 18時) (レス) id: e36d1c7298 (このIDを非表示/違反報告)
小山田リリ - ましゅ麻呂さん本当に尊敬します!!私も頑張ろ)) (2019年2月19日 20時) (レス) id: 196d5d8b2f (このIDを非表示/違反報告)
茨姫 - とても良かったです!私も頑張ってみようと思ってみました! (2019年1月26日 22時) (レス) id: 6a42e59c6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ましゅ麻呂(とよ) | 作成日時:2019年1月26日 20時

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