☆3 ページ35
結局、雅司の力を借りる以外道は残されてなかった。
要は上場企業のオーナーの娘という特権を振りかざしたに過ぎない。
「お嬢様の我儘」
相手の弁護士にはそう映ったみたいだけど。
そんな事はどうでも良い。
私があの家を守れるのなら。
私に取って大切な物を守る為なら。
私はどんな手を使ってでも守る。
雅「どんな所なの？」
あ「おばあちゃん家？」
雅「うん。」
本当はもっと早くに連れて行くべきだった。
せめて おばあちゃんに会ってもらいたかった。
今になってこんなに後悔するなんて・・・
しかも潤君が時々行ってるなんて言えない。
まさか潤君がおばあちゃんと会った事があるなんて言えない。
更には潤君が洋子さんと仲が良いとか絶対に言えないでしょ！！
あ「本当はね。夏が一番良いかも。」
雅「九州なのに？」
あ「あ。今九州だから暑いって思ったよね？最近じゃ東京の方が暑いんだよ。」
雅「知ってるから！わかってるから！これでも仕事で何度も行ってるから！」
いや。まぁ。それはわかるけど。
仕事で全国飛んでるのも知ってるから！
雅「なんで夏？」
あ「なんで？なんでだろ？いつも思い出すのが夏の記憶ばっかだからかな？」
もう10年以上前になる。
無理して私を迎えに来てくれた潤君を思い出す。
「来年」は晴れたら良いね。
また。一緒に来たいな・・・
なんて事を思ったけど。それは叶ってない。
雅「あー。なんか思い出してる。」
あ「え？」
雅「1人で黄昏てさ。どんな思い出があんの？」
あ「た、大した思い出じゃないよ。」
さすがに言えない。
もしバレたら？今度こそ永久的に拗ねる。
それだけはわかる！
あ「どうしようもなくなって。逃げ出した事があったのね。」
自分の中で。
本当に1人になるんじゃないか。
そんな事が怖くて仕方なくて…
ちょっとした言い方1つで大喧嘩になった。
「必要とされてない」そんな気持ちになってしまった。
だからと言って 当時は1人になる強さもなくて。
先延ばしにしたって同じなのに。
現実から目を逸らしたくなってしまったんだ・・・・
あ「まだ若かったから。1人になるのが怖くて。弱かったんだろうね。」
迎えに来たのが潤君で嬉しくて仕方なかった。
あの時の私には潤君は王子様だったんだ。
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菜菜(プロフ) - けいまろさん» 消しません！パンチ痛い(笑)今回は長丁場です！もう来年までどっぷり浸らせます！会社のPCが活躍できる様に頑張りますｗｗｗ (2019年12月21日 7時) (
レス) id: baa24cd569 (このIDを非表示/違反報告)
菜菜(プロフ) - sallysally67さん» コメントありがとうございます(^^)穏やかなんですけどねぇ…珍しくこの2人にしては？な展開がすぐそこにw私も心グルグル…でも長丁場ですので楽しみながら描いていきたいと思います！ (2019年12月21日 7時) (レス) id: baa24cd569 (このIDを非表示/違反報告)
けいまろ(プロフ) - 消しちゃだめだよ？パンチするよ？←謎ｗ 唯一どっぷりハマったのがLIFEなんだからぁ。常備薬なんだからぁ。…とｗ ゆっくりで全然OKですので長く長ぁ〜くLIFEの世界見せて下さいませ。 (2019年12月20日 14時) (レス) id: 75f5718b84 (このIDを非表示/違反報告)
sallysally67(プロフ) - はい。しっかりどっしりのLIFE担です。この時の穏やかな2人のまま、穏やかな天気の日に、その日を迎えて欲しいなぁとしみじみ思いました。心グルグルしながら来年まで皆さんと一緒に読ませて頂きたいです。 (2019年12月20日 6時) (レス) id: 0b5f112cc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜菜
| 作成日時：2019年12月20日 5時
