2話 ページ3
凛 side
｢お、このスーツいいねこれ買う｣
凛｢....｣
こうなんで女の買い物は長ぇのか...姉ちゃんだけかもしれねーけど
俺の両手にスーツ以外の紙袋が4袋あるし
前にいるスーツを見ている姉には気づかれないように小さくため息を着きながら俺よりも30cmほど低い姉を見る
見える背中は俺よりもだいぶ小さく(背も)小さい頃に見えた姉ではないようにも錯覚してしまう。でもいざとなる時は今でも頼りになるし言葉にはしないがいい姉だ
凛｢(...あのクソ兄貴とは違ってな...)｣
脳裏で俺たちによく似ている兄貴を思い浮かべてしまい急いで頭を降って忘れようとしていると
｢？どした｣
凛｢...いやなんでもねぇ｣
｢そ？とりあえずスーツも決まったしレジ通したらご飯いこうか｣
ようやっとかよ....家から出てかれこれ2時間半程。こんなんじゃ家で筋トレでもしてりゃ良かったか....いや、姉ちゃんの買い物だし別に嫌いじゃねぇけど
両手に2着ほどのスーツを持って進む姉の一歩後ろを歩いているとふと思った。あと少しで姉の誕生日だ
俺は9/9で...まぁアイツは10/10。姉は11/11。10月後半の今そろそろプレゼントを買っておかなければならないなと頭の中で考えていると
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙｯﾌﾟﾙﾙﾙﾙｯ
凛｢！｣
｢！....はい？｣
目の前の姉ちゃんの携帯が鳴り響いて足を止めたのと同時に俺も足を止めて姉ちゃんの電話を待つ。どうせ仕事関連の電話だし口出しはできねぇから
｢...もうなにさ....うん、、うん。...ええ？なんでもいいよ？｣
凛｢(！....チｯ、クソ兄貴かよ)｣
本日二度目のアイツからの連絡に俺宛では無いが腹立たしい
そもそもアイツはわざとらしく休日で俺がいる今に電話をかけてきやがる。胸糞悪ぃ
｢...だって私今年の誕生日冴に何もやってないじゃん。いらないよ...あー？うんうんあれは違う。...それも違うし。いや誰が兄の誕生日に塩昆布プレゼントするんだよ｣
スマホを持ち替えて肩で挟みながらレジに並んだ姉の後ろ姿をじっと見入る。
話からして誕生日の話なんだろうが俺もさっき考えていたところにちょうどタイミングがあってしまい気分が一気に下がる。
凛｢(...毎年豪華なもん送ってくるから今年もそうなんだろうが俺が家にいない時に送って欲しい)｣
姉...というより俺とよく似ているアイツの顔を思い浮かべてつい顔が歪んだ
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (2月6日 1時) (
レス) id: 6cfe878820 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nanapurin7 | 作成日時：2025年1月4日 11時
