結局、顔なんかなぁ。 ページ21
丸ちゃんside
「丸山さん…?」
「あっ……えっと、なんやったっけ…
リエちゃん。」
「も〜〜だから!錦戸さんのLINE教えてくださいよ〜」
この前俺のことタイプだって!!
言うてたやん!!!!
女の子って結局、顔なんかな……
「ん〜それは分からへんわぁ。てかなんで亮ちゃんなん?」
「最近、ドラマしてるでしょ?すっごく、カッコよくて!!」
ドラマ?ドラマなら俺もしてたで!!!
なんて言える訳もなく……
今はAちゃんのことで頭がいっぱい。
なんで忘れてたんやっけ…準備も台詞も全部っ全部……
上手く行ったんに、1番大切なものを忘れていた。
「やっぱ、上手く行かへんわぁ〜〜!!!」
「丸山さん?もう酔ったんですか〜??まだ話あります!!」
約、2時間リエちゃんに熱く語られて、気づいたら出来上がってしもた。
「もう帰らなきゃ…!ほら丸山さん行きますよ。」
「う〜やから〜〜俺はこれからけっ……」
「え?」
ハッ……
「あっ…いや、けっケーキ!ケーキ食べなあかんねん〜〜」
「なんでケーキなんですか、意味わかりません。」
ぐいぐいタクシーに押されて、リエちゃんも乗った。
いつもやったら女の人とタクシーなんて乗ったらあかんのに。
「……あっ、すみません。一緒に乗っちゃって」
「いや、…リエちゃんと食事したことはブログで言うから大丈夫やで?」
俺は心配せんでもええよ、って気持ちで言うたんに
「私に気、ないんですか?」
なんて泣きそうな顔で言われて、
「え"〜〜…いや、俺アイドルやし…でもありがとう。」
といつもの台詞で苦笑いするしかなかった。
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作者名:なな | 作成日時:2018年6月10日 22時