照れ隠し ページ12
な、な…！！！////
丸ちゃんが起きていたなんて聞いてないです.....神様。
見る見るうちに火照って行く私の顔
こんなんじゃ図星だったって丸ちゃんにばれちゃう。
やっぱり私は顔に出るタイプ見たい....
もう！！！素直に言うしか....
「し、したよ...私ももっとしたかったから....」
まだ目が見れない、ゆっくり上に視線を上げると
バチッ....
困り眉になって、頬を赤らめた丸ちゃんと目が合った。
とっさに目をそらすとグイッとほっぺたを摘まれた。
「仕返しっ」
そう言うと丸ちゃんの顔が近づいて、
チュッと優しくキスをされた。
「ん〜〜///……っ」
「Aちゃん、もっとしたかったんやろ？素直に言ってくれなきゃ伝われへんよぉ…」
「ご、ごめんね…これから言うようにする…っ」
「ホンマ？？」
「や！でも…恥ずかしい…な。なんか////」
二人でえへへと照れ笑いをすると、丸ちゃんが
「そろそろ俺行くわ(笑)Aちゃん、ホンマありがとう。」
そう言うと、荷物を持って玄関へスタスタと行ってしまうからなんだか寂しくなって、
「丸ちゃん！！！待って…」
靴を履いて、どうしたん？って首を傾げた丸ちゃんにギュッと抱きついてしまう。
「わ////」
「帰りたいのは分かるの。でもね、…ちょっと、寂しい。」
きっと丸ちゃんは早く帰りたかったのにわがままで引き止めて、寂しいって言っちゃって、一体理解のある彼女ってなに…？と前言撤回したくなった。
「もぅ！///Aちゃん、俺は帰りたいんやないって！」
「へ……？」
「このままじゃ、キスの次をしちゃいそうで怖いから帰んのー！！////」
耳元で「言わせないでよ//」って照れながら言う丸ちゃんを見てブワッとこっちまで恥ずかしくなった。
「ご、ごめ///」
パッと手を離すと丸ちゃんがドアノブに手をかけて
「Aちゃんがお仕事頑張ったら、俺は今日オフやし…よかったら飲み行く？昨日言ってたけどbar久しぶりに行こ？」
なんてこっちを見ないでつらつらと話すのはきっと照れ隠し。でもまだ耳が赤いから「全然、隠れてないよ！でも可愛い！！」と心の中で言った。
「あっ、…うん！！頑張る！！」
私がそう言うとくるりと丸ちゃんは振り返り、ふにゃ〜っと笑って
「えへへ、ならよかった。LINEするな。」
じゃ！と右手をパーにしてガチャンと扉が閉まった。
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作者名：なな | 作成日時：2018年6月10日 22時
