検索窓
今日:14 hit、昨日:1 hit、合計:16,622 hit

57:・ ページ10









伊地知「(あの時の五条さんは上機嫌だったなぁ…)」



白タイルの密閉空間で見えない空を見つめぼんやりとそんな事を考える。



五条「皆優秀だよ。特に三年秤、二年乙骨、彼らは僕に並ぶ術師になる。」


伊地知「(今の五条さんは物凄く不機嫌だなぁ…っ)」



拳を握りしめる隣の特級呪術師に怯えながら、1週間前の機嫌の良さが嵐の前の静けさだったのかと錯覚する。



───何もしなかった俺たちが処分されるかも。



彼の教え子の1人である伏黒君が何故あんな物騒な事を言ったのか、今ならありありと解る。



伊地知「(上層部は何で私にばっかりこんな…こんな役を…っ!)」



何故作者が選りに選ってこんな冴えない補助監督の視点で小説を書いてるのか、

それは五条さんが文字に起こす事も難しい程に激怒し怒り心頭に発しているから。



作者の文才では到底表現出来ないような慕情を、五条は抱えているのだ。



ちなみに激怒も怒り心頭に発するもほぼ同じ意味である。混乱しているため悪しからず。



家入「葵夜の事なら心配するな、意識は戻らんが死にもしない。」


五条「はっ、これで上層部の使い易いように“お人形”状態となった訳だ。加茂家がどう利用するか見物だな」


家入「そうだな。バービー人形と並べて着せ替え大会じゃないか。」


五条「是非僕も参加したいね!」



あれ、家入さんも不機嫌だなこれ。


そっと目を逸らす。


ここにいる3分の2が殺気立ってるって結構命の危機を感じるのだが。



逃げても良いだろうか。



家入「…あぁ、そういえば。さっき葵夜の所に行ったんだが」


伊地知「えぇっ?か、勝手に行かれては困ります…!」


家入「昔からの仲なんだ。いいだろ?それより五条、お前翡翠返してやってないのか?大事なものらしいから早く返した方がいいと思うぞ。」


五条「…?」


伊地知「翡翠って特急呪物の雌黄翡翠ですか?それでしたら伏黒君が治療後に付けてあげていましたよ…?」


家入「…??」


五条「……硝子、葵夜の服剥いだの…?…え、だよね?制服の上からじゃ見えなくない???…………いくら硝子でも百合は許さないから!!!!」


伊地知「五条さん、そこじゃないです…」







58:・→←56:雨後



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (73 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
327人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 逆ハー , 原作沿い
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:佐藤ななな | 作成日時:2021年9月14日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。