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葵夜「せっかくセンパイのお膝気持ちよかったのに!!」
まぁこんなこと言ってるくらいだから悪い奴では無いんだろうけど。
葵夜「悠仁クンは眠くなった事ないんですかー?こっちだって眠りたくて寝てるわけじゃないんですー不可抗力なんですー!」
ウザイのは間違いない。
背は高い方が好きだけど、コイツはタイプじゃない。
十分後、もう一人の先輩とも合流し、本日の調査である『コックリさん』の準備を進める。
机を運びながら、虎杖は”コックリさん“に何を聞こうかと思い悩んでいた。
虎杖「ジェニファーローレンスの好きなタイプ……いや、好きな食べ物とかでもいいな…」
葵夜「いやコックリさんジェニファーローレンス知ってんの?」
虎杖「知ってるだろー」
無知なコックリさんになど興味はない。是非元いた所に帰ってくれ。
物知りなコックリさんが出てきてくれる事を願いながら、紙を用意し、4人で机に腰かけた。
井口「さて、どう書こうか」
佐々木「この前調べたのでいいじゃない」
手書きの鳥居の下に右から五十音順に平仮名、その下に数字を書いていくのだが、なかなか真っ直ぐ均一に書くのが難しい。
腕を組んで悩んでいると、
葵夜「……」
虎杖「……?」
葵夜「……」
虎杖「え?え?どこ見てんの??怖いんだけど」
3人が用紙を見る為に目線を下に向ける中、伊吹は何処かぼんやりと上を見つめていた。
葵夜「…ん?いや、くるなら上かなぁと」
虎杖「ハ?!何かくんの?」
葵夜「…………………いや?」
虎杖「こっっっわ!!」
意味深に部屋の天井を見上げていると思えば、不敵な笑みを浮かべる伊吹。
普通に考えれば不思議ちゃん過ぎる彼女の行動も、オカ研の前では羨望の眼差しを向けられる事になる。
佐々木「なになに!?何が見えてんの?!」
葵夜「…ナニモ」
佐々木「嘘つけ意味深だなぁ!!」
明らかに動揺する伊吹を横目に、井口がコックリさんの準備を終わらせる。綺麗に書けたようだ。
井口「見える見えないは今日の夜でもいいだろ。始めるぞ」
佐々木「はーい。後でちゃんと聞かせてっ!」
葵夜「ははは……」
しくじった。と言うふうに顔を顰める伊吹。
演技とは思えないその表情に、虎杖は首を傾げた。
学校生活では同じクラスという事もあり頻繁に顔を合わせるのだが、こんなにもぎこちない笑顔は初めて見る。
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佐藤ななな(プロフ) - [アイク・ブルームーン]アイおっとりさん» ありがとうございます!!待ってくれてるって知ったら更新頑張れちゃいます!! (2021年8月26日 7時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2021年8月25日 23時) (レス) id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
佐藤ななな(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます…!!読者さん読んで超良かったって言って貰えるなんて幸せすぎるよー!!応援ありがとうございます!頑張ります!! (2021年8月22日 17時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです!応援しています!読んで超良かったと思いました!これからも頑張ってください! (2021年8月22日 17時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐藤ななな | 作成日時:2021年8月18日 21時