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釘崎「…七竃って、あの?」
五条「あの」
だんだん顔が青ざめてくる。
やはり呪いを習いに来たばかりの呪術師の卵に特級呪詛師との遭遇はハードルが高すぎたか。
釘崎「……なんで、こんな所に…?」
葵夜「……野薔薇に会いに…かな☆」
釘崎「きゅーーーーんっ」
あ、大丈夫そう。
顔の前で両手を握り締め頬を染める釘崎。
五条「…ま、葵夜の説明はまた今度でいっか。」
釘崎が深く考えるタイプでは無かったことに歓喜しながら、これからの予定の説明を始めた。
五条「でかい霊園があってさ、廃ビルとのダブルパンチで呪いが発生したって訳」
釘崎「地方民を弄びやがって!!!!」
待ちに待った東京観光。
本日付けで担任となった五条に行き先を伝えられ喜んで着いていけば、そこは輝かしい東京らしさが微塵も感じられない廃ビルだった。
既に切り替えた虎杖が自身のGPSの位置を確認している葵夜に聞く。
虎杖「やっぱ墓とかって出やすいの?」
葵夜「んー、墓地そのものじゃなくて、『墓地って怖いなー』って思う人の心から生まれるの」
虎杖「あー、学校とかも似た理由だったな」
葵夜「そーそー。あ、これ取れないタイプじゃん!」
五条「取ったらダメだよ」
ちょっと待って、コイツそんな事も知らないの?
釘崎が困惑する。
呪いの発生源など、高専で習うまでもなく基本中の基本だからだ。
伏黒「実は…」
虎杖の状況を説明しようと、伏黒が先日の一件の説明をする。
すると釘崎はみるみる顔を青くし、虎杖の衛生観念について異議を唱えた。
釘崎「きっしょ!!ありえない!!衛生観念キモすぎ!!無理無理無理無理」
胸の前でバツをつくり苦虫を噛み潰したような表情になる釘崎。
彼女の反応には伏黒も同感であった。
釘崎「きっといつか葵夜の事も食べて取り込むんだわ!私が護らなきゃ…!」
虎杖「んなわきゃねーだろ!!」
葵夜「確かに悠仁の中で兄様と同居は嫌だね。野薔薇よろしく!」
虎杖「よろしく!じゃねーし否定しろし!!」
伏黒「やっぱ俺も行きますよ」
五条「無理しないの病み上がりなんだから」
伏黒「でも虎杖は要監視でしょ」
葵夜「大丈夫大丈夫、恵は気にしないで。それ私の役目だから」
伏黒「ならなんでここにいるんだよ」
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佐藤ななな(プロフ) - [アイク・ブルームーン]アイおっとりさん» ありがとうございます!!待ってくれてるって知ったら更新頑張れちゃいます!! (2021年8月26日 7時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2021年8月25日 23時) (レス) id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
佐藤ななな(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます…!!読者さん読んで超良かったって言って貰えるなんて幸せすぎるよー!!応援ありがとうございます!頑張ります!! (2021年8月22日 17時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです!応援しています!読んで超良かったと思いました!これからも頑張ってください! (2021年8月22日 17時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐藤ななな | 作成日時:2021年8月18日 21時