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虎杖「?うん」
五条「今から会う七竃は君の知ってる葵夜ではないかも知れない。僕も伊吹葵夜とは会ったことがないから断言はできないけど…。傷つく事もあるだろうから、覚悟してね。」
虎杖「…おう!」
そんな猛獣を前にするかのような対応に違和感を覚えながらも力強く返事をすると、五条が先程夜蛾から借りた鍵を開けた。
伏黒「…怒るなよ、誰もしたくてしてる訳じゃない」
虎杖「怒る?……………………………っ!?」
目の前に広がる夥しい御札の数。
葵夜を囲む鉄格子。
腕は手を中心に塞ぐように縄で縛られ、足を付かないように上に吊り上げられていた。
まるで鳥籠。
虎杖「…………いや、鳥籠もここまで酷くねぇよ……」
先日から着替えすらさせてもらっていないのか、ボロボロの制服を纏い、
その柔い肌に傷こそ付いていないものの、その蒼髪や汚れからもどんな扱いを受けていたのか容易に想像できた。
虎杖「っ…!こんなのあんまりじゃねぇか!」
五条「特級呪詛師”七竃“。君の中にいる宿儺の妹だ。」
虎杖「知ってる!っでも妹だからって反撃できない相手をいたぶるのは違うだろ!」
伏黒「おい、虎杖…」
五条「彼女は悪くない。って言いたげだね。」
薄暗い部屋の中、鉄格子を掴む虎杖。
値踏みをする様に五条が質問をした。
五条「…助けたいかい?」
虎杖「…葵夜が昔何してたかなんて知らん!ただオカ研にいた葵夜はこんな拘束される様な奴じゃねぇよ」
五条「(今さっき”伊吹葵夜“とは違うって言ったばかりなのに…)……いいね、イカれてる。」
ニヤリと笑った直後、葵夜を縛っていた縄は炎を纏い燃え尽きた。
虎杖がぐにゃりと鉄格子を捻じ曲げ拘束が解け倒れかけた葵夜を支えに行く。
会って数日とは思えない連携だ。
虎杖「葵夜っ…!!」
呼吸は安定している。
眠っていただけのようだ。
虎杖「葵夜っ!おい!大丈夫か?!俺お前に謝りたい事がっはァっ…?!」
突如伸びる葵夜の腕、
虎杖の鼻目掛けて直進した。
葵夜「うるさいわ!!…って、あれ?悠仁?」
虎杖「っ〜!葵夜〜!!」
感激のあまり葵夜に抱き着く。
その様子に葵夜は困惑する。
葵夜「え、なんで悠仁がここに…………げ、」
鉄格子の向こうを見れば見慣れた白髪の男。
五条「お熱いねぇ〜」
葵夜「悟……」
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佐藤ななな(プロフ) - [アイク・ブルームーン]アイおっとりさん» ありがとうございます!!待ってくれてるって知ったら更新頑張れちゃいます!! (2021年8月26日 7時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2021年8月25日 23時) (レス) id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
佐藤ななな(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます…!!読者さん読んで超良かったって言って貰えるなんて幸せすぎるよー!!応援ありがとうございます!頑張ります!! (2021年8月22日 17時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです!応援しています!読んで超良かったと思いました!これからも頑張ってください! (2021年8月22日 17時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐藤ななな | 作成日時:2021年8月18日 21時