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虎杖「…五条サンは?」
五条「ん?」
虎杖「葵夜とどんな関係だったの?」
虎杖が今与えられている葵夜の情報といえば、自分の体内にいる呪いの妹という事と、なんだかものすごく長く生きてるという事ぐらい。
そして突如として現れた教師を名乗る男。
彼は伏黒だけではなく葵夜とも知り合いだと言うのだ。
一見接点なんて呪いくらいしか無いように思える2人だが、名前も件も然り、どこでいつ知り合ったのだろう。
虎杖「…?」
気になって耳を傾けるも、後ろからは笑い声しか聞こえない。
そんなにおかしな事を聞いただろうか。
虎杖「…あの」
五条「恋人だよ」
虎杖「えっ」
手を止める。
豆鉄砲をくらったような表情で振り返れば、五条は思惑通りという顔でニヤリと笑った。
五条「じょーだん」
虎杖「なんっっっだよ!」
目を開ければ広がるのは薄暗い密室。
御札の貼られた鉄格子に囲まれて、今自分がどんな状況あるのかを悟った。
葵夜「くっっっそあの術師…っ!!」
先日の夜は我が兄と再会した事実だけでも大変なのに、あのツンツン頭の術師は私を高専に引き渡しやがった。
目の前の人間がその全てを物語っている。
葵夜「楽巌寺嘉伸…っ久しぶりだね」
楽巌寺「ほぅ…主にも左様な感覚があったとはな。主にとって五年など瞬きの間だと思っとったわ。」
葵夜「ならこう言えばよかった?私が瞬きしてる間にまた皺増えた?”おじいちゃん“」
楽巌寺「口は慎めよ、”七竃“よ」
この老人は余程暇らしい。
私が高専に封印されたと知って京都から遥々やって来たんだろう。
にこりと笑って皮肉のように首を傾けた。
葵夜「嘉伸は私の事が大好きなんだねぇ」
楽巌寺「殺されたいか?」
葵夜「ははっ、無理無理、嘉伸は私を殺せる程私に強く想われてないよ。結界の外では赤子も悟も皆同じだ。」
楽巌寺「その結界とやらもあの翡翠が無ければ張れないのであろう。」
葵夜「張れなきゃ張れないで服がビリビリに破れて終わりだよ。幼気な少女の服を破り捨てるなんて見かけによらず淫乱なんだね、控えめに言って最低。」
伊地知「あのぅ……」
その日注がれた2つの眼光は、もれなく伊地知のトラウマTOP10に飛び込んできた。
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佐藤ななな(プロフ) - [アイク・ブルームーン]アイおっとりさん» ありがとうございます!!待ってくれてるって知ったら更新頑張れちゃいます!! (2021年8月26日 7時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2021年8月25日 23時) (レス) id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
佐藤ななな(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます…!!読者さん読んで超良かったって言って貰えるなんて幸せすぎるよー!!応援ありがとうございます!頑張ります!! (2021年8月22日 17時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです!応援しています!読んで超良かったと思いました!これからも頑張ってください! (2021年8月22日 17時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐藤ななな | 作成日時:2021年8月18日 21時