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虎杖「なぁ伏黒………どうやったら勝てる」




にも拘らず未だ戦おうとする虎杖。

伏黒は呆れて更に説得する事にした。



唯でさえあの呪霊はあの“七竃”を取り込んで攻撃が効かなくなりつつあると言うのに。



こちらの勝機は限りなく低い。



ならばまだ力もある虎杖にあの2人を運ばせた方が全員死ななくて済む。



伏黒「いいか?今あの呪霊の中には“七竃”っつうバケモンが取り込まれてんだよ。だからお前の攻撃なんて蚊に刺されるよりも痛くも痒くもないんだ。正直俺の攻撃が効くかどうかも怪しいな。」


虎杖「はぁ?!じゃあ俺が先輩達を連れて逃げたとして、お前はどーすんだよ?!死ぬ気か?!」


伏黒「勝機は1つ、“七竃”が完全に取り込まれる前にソイツよりも強い呪いで祓う!」


虎杖「!…できるんだな?!」


伏黒「わからん!が、足留めくらいにはなるだろ」


虎杖「(ダメじゃねぇか!!)」



こちらの状況など一切鑑みずに襲いかかってくる呪霊を去なしながら、伏黒の自己犠牲案に呆れる。


そして呪いは呪いでしか祓えないという伏黒の言葉に、先程彼が説明してくれた指の事を思い出した。




虎杖「(毒を以て毒を制す。…特級に分類…)」









直感的に感じた、根拠の無い確信。








虎杖「…!あるじゃねぇか!全員助かる方法!!」







こんなに強いバケモノを呼び寄せるんだ。






こんなに強い伏黒が必死に回収しに来てんだ。







絶対に強いに決まってる。






虎杖「俺に呪力があればいいんだろ!!」



伏黒「っ!馬鹿やめろ!!」






その“七竃”って奴より強い呪力。




この呪霊を倒せる強い力。





俺は、猛毒飲み込んだ。









四散する呪霊の肉。




彼の肉体から溢れ出るほどの呪力。




顔に浮き出る異質な紋様。





彼は自身の右手を見つめ、次第に不敵に笑いだした。








伏黒「(最悪だ!最悪の万が一が出た!)」







「ああやはり!光は生で感じるに限るな!!」


伏黒「(特級呪物が、受肉しやがった!!)」





ビリビリと服を破り捨て、全身で月の光を浴びる男。





全身に黒色の模様が浮き出て、最早虎杖では無くなったのだろう。



呪霊の死骸を見つめ、にやりと笑った。









宿儺「そこにいるのだろう!葵夜!!」







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佐藤ななな(プロフ) - [アイク・ブルームーン]アイおっとりさん» ありがとうございます!!待ってくれてるって知ったら更新頑張れちゃいます!! (2021年8月26日 7時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2021年8月25日 23時) (レス) id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
佐藤ななな(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます…!!読者さん読んで超良かったって言って貰えるなんて幸せすぎるよー!!応援ありがとうございます!頑張ります!! (2021年8月22日 17時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです!応援しています!読んで超良かったと思いました!これからも頑張ってください! (2021年8月22日 17時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐藤ななな | 作成日時:2021年8月18日 21時

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