7号車4番ドアの貴方（紫）１

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「う、うん」




たぶん今の私ゆでダコになってるんだなって


自覚できるくらい、顔が熱いのがわかる









岸「よかった





あ、早く降りないとしまっちゃうよ！」






そう行って私の腕を離し、少しハニカミながら




手を振った岸くん









電車から降りて、


家に帰る途中も



家に着き、部屋に向かう時も









制服から部屋着に着替える時も






夕飯を食べてるときでさえも、頭の中は




岸くんでいっぱい









岸くん…





岸くんかあ…






ユウタくん…









『あんた、今すんごい気持ち悪い顔してるわよ


食事中ににやけないで





ちゃんと食べなさい』









今日は


ママに怒られたって全然ムカつかない









話しちゃったよ、知り合っちゃったよ…





これからは眺めるだけじゃなくて



普通に話せるんだ









周りの人が聞いたら




だから何？て思われそうだけど






恋愛経験が乏しい私からしたら


こんな些細なことでも本当に嬉しいんだ








何より今1番感謝したいのは


課題を与えてくれた先生



私はあなたがいなかったら、岸君と話せるようになってなってなかったよ！！



ありがとう！



これからはもう貴方の授業中に寝たりしません！！

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