7号車4番ドアの貴方（紫）１

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「平野…」




彼がこんな風に私のこと思ってくれてるなんて
全く知らないで、



私平野のこと凄い傷つけてたんだっ…









平「そう思ってたのにっ…

最近のAちゃん見てたら

どこか遠くに行っちゃいそうで…




勝手に焦り始めてた、俺」









平「でも、さっきのでやっと分かったよ




Aちゃん




さっきの奴ことが好きなんだろ？」







「どうして…」









平「どんだけAちゃんのこと見て来たと思ってんだよっ笑」





私から体を少し離し、笑いかける平野の目には

雨なのか彼の涙なのかわからないけど

潤んでいる









「…」





私の目からも自然と涙が流れてくる







平「ちょっと〜



なんでAちゃんが泣くの！笑





ここ俺が泣くとこだから！！笑笑」









「だって〜…」









いつも傷ついてるのは自分だけだって、

岸くんのこと色々あった時に

悩んでるのは私だけだって思ってたのに






知らず知らずのうちに
平野のことこんなに傷つけてたんだ








平野、ごめんね？





あなたのまっすぐな気持ちに
気づくことができなくて

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