7号車4番ドアの貴方（紫）１

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「本当だ、岸くん

汗かいてる笑」





岸「うわあまじかよ〜


俺めっちゃ汗かきなんだよね」






『まじ、暑いわ…』




そう言いながら、ワイシャツをパタパタさせてる









もう、なんでこう一々私のツボ押さえてくるかなっ…






「あ、そうだ









はい



これ使って」








私は、鞄の中からハンカチを取り出し
岸くんに手渡した









岸「えっいいの？？」









「うん、私まだそれ使ってないから
汚くないから大丈夫






ちょっとデザインが女の子っぽくて
持ってるの恥ずかしいかもしれないけど笑笑」









岸「そんなの全然気にしないって！



まじありがとう！」









この後すぐ駅員のアナウンスの後電車が止まり
扉が開いて
私たちは降りる






岸「うわあー！」



「なに！


びっくりしたっ」





電車に降りた途端、岸くんが叫ぶから
心臓に悪い









岸「いや、ずっと電車の中で声潜めてたからさ




なんか大きい声出したくなっちゃって・・・笑」






恥ずかしそうにはにかみながらそんなこと言う







平野とかもこういう事言いそうだけど
相手が平野ならなんとも思わない








だけど
岸くんが言うと
こんなにもきゅんきゅんする





　









「そういえばさ、岸くんて
電車乗る時間バラバラなの？」




火曜と木曜にしか会わないよねって言うのは
流石にキモいと思って、ちょっと知らないふりをしてみた









岸「ああ、





俺は野球部なんだよね、


そんでさ、月水金は朝練あるんだ



だから、火木は普通の時間に電車乗れるってわけ！」









そうか、だから火木だけだったんだ・・・








ていうか




「岸くん野球部だったんだね」









岸「そうだよ！」

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