7号車4番ドアの貴方（紫）１

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神「またみんなで集まろうよ！！」




『ばいばーい！」




あの後、私たちはすごい仲良くなって、
みんなでまた会おうねって言って、私と岸くんは
他の4人とは反対方向の電車に乗り込んだ









帰りの電車は思いのほか空いてて、

2人で端の席に座り

夕焼けが今にも沈みそうな空を眺める









岸くんが隣にいるのに、景色は朝と違う


なんだか変な感じ









岸「そういえば、一緒に帰るの初めてだね」



私の目をちゃんと見て優しく
包み込んでくれるような笑顔




「うん、そうだね」




言葉は当たり障りのないものだけど、
気持ちは今にも溢れ出しそう









会話は少ないけど、
すごく心地の良い空気感




きっとこれは岸くんが自然と作り出しているであろうもの









私のこの気持ちを言葉にしたら
あなたはどんな顔をするだろう？



困っちゃう？無かった事にしちゃう？




こういうことを考えると怖くて、
だから私は今日も自分の気持ちを制御する









岸「…あのさ…」





静かな車両に岸くんの声が車内に響く








「なに？」









岸「やっぱりAさんも
平野って言う人のことかっこいいと思うの？」

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