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「A…ッ！！」
優太の大きな両手が私の背中をぎゅっと掴んだ。
その感触が、どれだけ優太が苦しんでいたのか直に伝えてくる。
私だけじゃなかった。優太だって、今苦しんでるんだ。
これからきっと、もっと変わっていくんだ。
だから、もういいんだよ。
「もうこれ以上私を裏切った気持ちを抱いて生きなくていい。
自分の気持ちを癒すために生きて。」
きっと優太は、裏切られたときに私の事を思い出したのだ。
自分がどれだけ酷いことをしでかしたのか、本当の意味で理解して。
その苦しみと悲しみを癒そうとしに来てくれたんだ。
それと同時に、自分の事を許してもらおうとしたんだ。
でもきっとそんなこと、優太は都合が良すぎるって分かっていて。
きっと私に目を覚まさして欲しかったんだろう。
私にとってのサラみたいなものだ。
人は、自分が間違っていると分かっていても、結局自分が可愛いから。
間違ってるなんて本当の意味で分かりたくなんかない。
だから、気づかさせてくれる人を必要とするのだ。
それ自体も意地の悪いことだと認識しながら罪悪感は抱いているんだと、自分の複雑な想いを理解してくれる誰かに、すがりたくなるんだ。
中身を広げてみれば。それは、優太も私も一緒だった。
…どうして、今更気が付くんだろう。
もっと早く気づいていたら。
いや、今気づけたから幸せなんだ。
今だから、気づいたんだ。
「ありがとう…ッ！ありがとうA…！！
本当に、ごめん！！最初から、最後まで…！
お前を幸せにできなくてゴメン…ッ！」
「何言ってんの、私は優太にたくさん幸せ貰ったよ…
だから、ずっと私の心でピカピカ光って大変だったの。
…だからこそ、憎いって思ってたの。
良い意味でも悪い意味でも、優太は強烈だった。
私の中で、ずっと息をしてた。
…でもやっと、これで。」
眠りについた、そんな気がする。
「俺、絶対いい男になってお前が好きになって良かったって思う男になっからッ！
恥ずかしくない元カレになる…ッ！！」
「あはは、馬鹿。そんなことしなくていーってば。笑
…そう言ってくれただけで、充分だよ。」
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*咲七波*(プロフ) - みるくさん» コメントありがとうございます！前から見てくださっているなんて嬉しいですー！しかも勿体ないお言葉頂けて恐れ多いです…！涙 ぜひぜひ読み返してください！他の作品にもコメント待ってます！笑 (2018年12月8日 17時) (
レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
みるく - はじめまして！前から見させてもらってます！なのにコメしなくて申し訳ないです… もう号泣しまくりですよ！もう作者様大好きになりました！！この文章力、小説書いて売った方がいいです！読み返しますし、他の作品も見たいと思います！長い駄文失礼しました！！ (2018年12月8日 11時) (レス) id: 58c3937f81 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - *咲七波*さん» なんか、見てたら知らん間に泣いてた〜。恋愛小説もたまにはいいねー (2018年11月20日 17時) (レス) id: c1ea85b2d3 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - らいみぃさん» コメントありがとうございます！泣いてくださったんですか！？嬉しいです… 平野くんを必死に堕とそうとする話を絶賛更新中なのでぜひそちらも！笑 (2018年11月5日 14時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
らいみぃ - このお話が大好きです！もう、泣きました。ほんと作者様ありがとうございます、お疲れ様でした。これからも別のシリーズ頑張ってください！ (2018年11月4日 22時) (レス) id: 657c2ba17c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*咲七波*
| 作成日時：2018年10月14日 23時
