永瀬くんには堕ちないんでッ！！４【Ren.N】

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あなたが流したたった一粒の涙は、この世の全てを凌駕してしまいそうなほど。


綺麗だった。






「やっぱり、友達でいたい…ッ

　その気持ちは変わらないから！！いつでも声かけてよね！


　…私からは絶対に近づかないから。笑」





なんて嘘だ。だけど、そうやって自分の気持ちに釘を刺す。





「うっせ、ブース！笑」



「ねえ、もうほんと小学生みたいなこと言うのやめな？笑


　せっかくのイケメンが台無し！！」



「いーんだよ、ブスに心配されるなんて心外だわマジ。」


「もー、ホント最低。じゃあね。」






なんだかいつも通りのテンションで、サラっとその車から降りて。


その影が遠くなるまで手を振った。



あまりにもさっぱりしてるから。




私に隣に、さっきまでサラが本当にいたのか変な気持ちになるけれど。



目を閉じれば、感じるんだよ。


体温も鼓動も、香りも。景色だって、綺麗な涙だって。





全部、心の中にしまってある。


彼がくれた愛を抱いて生きていくんだ。



それを○○ルギーに変えて、また新しい誰かを愛していくんだ。








澄み切った空を見上げる。


…都会の眩しい街の上でも、誇らしげに光を放つ星たちからはただならぬパワーを感じてしまう。




誰かに向かって発する力は、誰かに跳ね返る。


良いことも、悪いことも。








「あれっ、A何やってんの！？」


「ああ、優太…！ 星見てただけ。笑」




「なんだそれ、笑」


「どこか行くの…？」



「どこって、新居。笑


　今日出てくって言ったじゃん！」







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