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「この間のお返し。笑」
てへって笑って小悪魔を演じてみたのは、垂らしとか言うから。
「ッ！？お前、マジでどーなってもしらねえぞ！？
どーすんだよ！俺がお前のこと車で襲ったら！！」
「んー、だってそんなことするわけないもん。
お姉さんだって、紫耀を見守ってくれてるんだよ？笑」
真っ赤に焦るサラを一生の思い出にするんだ。
ねえ、サラ。
…ううん、紫耀。
幸せな失恋に、なったのかな。
「… 絶対永瀬と幸せになれよ。」
「うん、分かった。ありがとう。
…優しいね、紫耀は。」
「は？俺がいつお前に優しくしたんだよ、笑」
「いつだって優しかったよ。ずっと。
…口が悪いだけでね。」
「バーカ、」と動く口。
秋の夜風は、いつからか冬の匂いをどこからか運んできていて。
私の鼻の上をツンと冷やす。
「… 夜景を見ながら女に振られる日が来るとは思ってなかったわ。」
「私だってそうだよ。…でも何倍も良い想い出になった。
優しくて暖かくて、綺麗な記憶になると思う。」
「やっぱり馬鹿だな」と私にいつもの呆れた笑いをして、自分が着ていたジーンズジャケットを私の肩に掛けた。
「寒いし、帰ろうか。」
「うん、ありがとう。」
.
帰り道。最初の方は何かを話して笑っていたのに、気が付いたら眠りについていて。
ハッとして目を覚ますと家の前だった。
「…え！？あれ！！家！？」
「やっと起きた、気持ちよさそうに寝てるから起こせなかったわ。笑」
飛び起きて間抜けな顔をしているであろう私に指をさして笑っている。
「寝ちゃってごめんね！！ほんとに何から何までありがと…
それじゃあ、ね？」
「ッ待って…！」
目をしっかり見つめたら、サラのおでこが私のおでこに重なって。
熱が直に伝わってくる。
この温もりを忘れないでいたいと思うのは、優しい愛を感じるから。
「ほんとに…ッ、本当にお前が…！」
震えるサラの手が、私の指先に絡まって。
私を見つめる瞳が、うるうると輝きだす。
「Aが好きだった…ッ」
「紫耀…！！」
時が止まるかと思った。
流れた涙に、目を奪われた。
私のために流してくれた涙だって、覚えておいていいかな。
一生の記憶に書き込んでもいいかな。
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*咲七波*(プロフ) - みるくさん» コメントありがとうございます！前から見てくださっているなんて嬉しいですー！しかも勿体ないお言葉頂けて恐れ多いです…！涙 ぜひぜひ読み返してください！他の作品にもコメント待ってます！笑 (2018年12月8日 17時) (
レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
みるく - はじめまして！前から見させてもらってます！なのにコメしなくて申し訳ないです… もう号泣しまくりですよ！もう作者様大好きになりました！！この文章力、小説書いて売った方がいいです！読み返しますし、他の作品も見たいと思います！長い駄文失礼しました！！ (2018年12月8日 11時) (レス) id: 58c3937f81 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - *咲七波*さん» なんか、見てたら知らん間に泣いてた〜。恋愛小説もたまにはいいねー (2018年11月20日 17時) (レス) id: c1ea85b2d3 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - らいみぃさん» コメントありがとうございます！泣いてくださったんですか！？嬉しいです… 平野くんを必死に堕とそうとする話を絶賛更新中なのでぜひそちらも！笑 (2018年11月5日 14時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
らいみぃ - このお話が大好きです！もう、泣きました。ほんと作者様ありがとうございます、お疲れ様でした。これからも別のシリーズ頑張ってください！ (2018年11月4日 22時) (レス) id: 657c2ba17c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*咲七波*
| 作成日時：2018年10月14日 23時
