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【私は午前中に講義終ります。】と送ると、直ぐに既読になって。
返信を待っていたら、着信画面に切り替わる。
「へッ!?!」
驚いて震える指先で、応答ボタンを押す。
「は、はい!」
『…なにテンパってんの?』
「いや、だって。突然だったから…!」
『打つのめんどくさいから、電話の方が好きなんよね。』
「そうなんだ。笑」
『…っていうのもあるけど、Aの声聞きたいって思ったし。』
「んな…ッ あっそ。」
『照れてるし。ほんとAは単純やなー、』
「ハア!?人間は単純だって言ったのは紫耀でしょ!?」
『… 昨日はいきなり電話切ってごめんな。』
「え、ああ。うん…、怖かった。笑」
『… 嫉妬した。』
「え…?」
え、あの。紫耀が嫉妬。
「紫耀も嫉妬するんだ…」
『ほんと馬鹿だな、お前。』
「え!?なんで!!?」
『人を観察する能力が悉く欠落してるわ!』
「何それすっごい傷つくし、それ心理学向いてないじゃん…!」
『向いてるよ。だから向いてるんだろ。』
「へ?」
『主観で考えないから、どこまででも理論的に推測して考察できる。
…共感能力が繊細なら繊細な分だけ、研究者には向かない。
セラピストになるしかねえもん、そういう人は。笑』
「…確かに、そっか。そう言われればそうだけど。
人に対して無頓着って言っても間違いじゃないじゃんそれ!
冷たいじゃん!!」
『え?そうだろ、Aは。知らなかったとか言うなよ。笑』
「…ッ知ってるからこそ言われたくない事はあるでしょ!?」
電話してきたと思ったら気に障る事ばっか言うし何!?
嫉妬してくれて可愛いって思った私の気持ち返して!!
「もう、そんなんばっか言うなら切るからね?」
『ったく器が小せえなー、脳も小さいのに。笑』
「あっそ、もう切『ッごめん、言い過ぎた!』
「…」
『優しくしたいのに、しようしようって思えば思うほど。
…嫌味言うの、ホントどうにかしてえわ。笑』
「え…」
『…で、明日何時?』
「え、だから午後なら暇だよって。」
『おっけ、じゃあ終わったら校門で。』
「うん、ありがとう。」
『じゃーな、』
あれ、サラ。別に怒って無かったな。
むしろ、悪いって思われてた。
… じゃあ、明日も特に何も聞かれない??のかな…
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*咲七波*(プロフ) - みるくさん» コメントありがとうございます!前から見てくださっているなんて嬉しいですー!しかも勿体ないお言葉頂けて恐れ多いです…!涙 ぜひぜひ読み返してください!他の作品にもコメント待ってます!笑 (2018年12月8日 17時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
みるく - はじめまして!前から見させてもらってます!なのにコメしなくて申し訳ないです… もう号泣しまくりですよ!もう作者様大好きになりました!!この文章力、小説書いて売った方がいいです!読み返しますし、他の作品も見たいと思います!長い駄文失礼しました!! (2018年12月8日 11時) (レス) id: 58c3937f81 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - *咲七波*さん» なんか、見てたら知らん間に泣いてた〜。恋愛小説もたまにはいいねー (2018年11月20日 17時) (レス) id: c1ea85b2d3 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - らいみぃさん» コメントありがとうございます!泣いてくださったんですか!?嬉しいです… 平野くんを必死に堕とそうとする話を絶賛更新中なのでぜひそちらも!笑 (2018年11月5日 14時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
らいみぃ - このお話が大好きです!もう、泣きました。ほんと作者様ありがとうございます、お疲れ様でした。これからも別のシリーズ頑張ってください! (2018年11月4日 22時) (レス) id: 657c2ba17c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*咲七波* | 作成日時:2018年10月14日 23時