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サングラスをした明るい髪の男性がコインランドリーの前を歩いて行く。
オーラというか、身体から溢れ出てる華やかさ。
まるで、少女漫画から出てきたソレみたいな爽やかさ。
見惚れていたら、まさか。
コインランドリーのドアを開けて入ってきたのだ。

こんなカッコいい人も洗濯機が家にないのか。
なんて間抜けなことを思いつつ。
彼の動きをちらちらと見る。

… あまりにも覚束ない手付き。
あ、これ。初めてか…?

口をすぼませて、眉間にシワを寄せて。
「あ?」だの「ん?」だの「なるほど!」って。

すごい独り言。

見た目からは思えないキャラの緩さに、少し、いや大分笑いそうになって。
なんとかその男性は洗濯機を回せたみたいだ。

すると彼はフリースペースまで歩いてやってきて、私の斜め前にあるソファに腰を下ろした。
私はすかさずノートに彼をスケッチし始める。
このビジュアルは漫画で使える。
ただ単に、直感的にそう思ったから。
サラサラな髪の毛、ごついサングラス、高い鼻筋に、羨ましいくらい膨らんだ唇。

少女漫画のヒロインが好きになりそう…
なんて思ったら彼に失礼だろうか。
でも何だか、彼を見ていると。
いいストーリーが思い浮かびそう。

そう、それこそ。
恋愛漫画。
今まで手を付けてこなかった。
何故なら、恋愛とは程遠い人生を送ってきていたから。
書けるものがない、ただそれだけ。
でも、彼を見ていると。
恋が始まりそうな気がした。
それは、その。物語の中で、という話。
自然とヒロインの気持ちを想像できる。

もしかしたら、恋愛をテーマに一作品書きおろしてみるのもいい案かもしれない。
…でも、限界がある。

恋が始まりそうな気がしてるだけで、オチも分からないし。
なんせ盛り上げ方も。
ここで私が彼になにか話しかければ。
いやでも、そんなこと。

なんて思って、何も無いままその日を終えて。
また一週間後。

同じ彼が私よりも先にフリースペースにいて。
私のことを覚えていたのか、会釈をしてくれて。
それだけで、ヒロインがどんな気持ちになるのかまた想像が付くようになった。

そしてまた次の週も会釈をした。
変わらず洗濯物を待っている彼の横顔をスケッチしていたら。


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*咲七波*(プロフ) - Anzu1134さん» コメントありがとうございます!ゆっくりではありますが引き続き読んでくださると嬉しいです!笑 (10月19日 6時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
Anzu1134(プロフ) - 更新とても楽しみにしています!  頑張ってください! なるべく早めに更新してくれるとありがたいです。 (9月30日 1時) (レス) id: 68bfd8b6e0 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - あちゅぴさん» コメントありがとうございます!これからも読んでくださると嬉しいです〜! (9月14日 11時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
あちゅぴ(プロフ) - このお話とても面白いです!!続きも楽しみにしていますね! (9月13日 18時) (レス) id: 9024cefd53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*咲七波* | 作成日時:2019年8月23日 10時

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