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講義が終わって、廉と同じの帰り道。
「廉ー、この後は?」
「バイトやなー…、」
「本屋?」
「本屋の後に展示館行く!来週から新しい展示始まるんよね!」
うわあー、めっちゃ忙しいのに楽しそうな顔してる。
本当に好きなんだろうなあ。
「そっかー、めっちゃ充実してるじゃん。
なんか廉が羨ましいよ…」
「ウソー、Aに羨ましがられることなんか無いからマジで驚くんやけど!」
「え、いつも羨ましがってるよ。」
「あははっ、嘘つけえ。笑」
わりとマジで言ってるのになあー。笑
「もー、廉。そろそろバイトと付き合っちゃいそう。笑」
「え、何?寂しいん?」
「ふーんだ、」
「え、可愛えんだけど。なあ、ぎゅーして?
もう大学出たやん、」
本当に廉には色々敵わない。
私がなかなか廉に抱き着かないでいると。
廉の手が私の腕に伸びて。
左手は腰に、右手は私の頭をがっしりとホールドして抱きしめてくる。
だから私も廉の腰に両手を回して、寂しいよーって気持ちを隠しつつ思いっきり抱き締める。
「あー、柔らくてあったかくて最高やなあ?」
「なにそれ、デブってこと?笑」
「ちゃうやん、もー。」
私の顔を覗き込んで、鼻の頭に優しくキスを堕とす。
「家に帰ったらちゃんと連絡入れてね?」
「寝とるくせに、笑」
「安否確認は絶対。」
そう呟いて、廉の唇を目掛けて背伸びをして。
優しく触れてみる。
「あー、アカン。
そんなんされたら、バイト行きたくなくなるわあ。」
「ふふ、じゃあウチくる?」
「んーん、Aに最高のバレンタイン贈るために社畜するんやもん。笑」
「ねえ、そういうのは言わない方がカッコいいよ?」
「顔が十分カッコええから別に構わんわ。なんつって、笑」
とか冗談言ってても、納得できてしまうから悔しい。笑
2人で手を繋いで歩きながら、笑って話していると。
あっという間に時間が過ぎてしまう。
.
電車が来る放送がホームに流れて。
また少し寂しくなって、不安が胸に押し寄せる。
「じゃあ、気を付けてね。
連絡してね?」
廉の手を揺さぶりながら、何度も同じことを言ってしまう。
「おうおう、分かってるって。
Aも気を付けて家に帰るんやぞ?」
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*咲七波*(プロフ) - あやぴさん» コメントありがとうございます!更新待っていてくださってたんですね!?嬉しいです。涙 パート2も楽しんでください!またコメントお待ちしてます! (2019年5月19日 0時) (レス) id: 9064239303 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - これさ、とりあえずリリコちゃんと付き合いたくなるよね笑 私の気持ちわかってくれ過ぎて惚れちゃう笑 そして神くんついに本性出して来たな笑 この神くんのキャラ、昔しつこかった年下の男に似てて辛い笑 最初はいい子だったのに仲良くなったら急にSになったとゆう苦笑 (2019年5月15日 14時) (レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
あやぴ(プロフ) - ずっと更新待っていたので最近また更新してくださり嬉しいです♪移行後も頑張ってください♪楽しみに読ませて頂きます! (2019年5月15日 2時) (レス) id: 159dcadd4e (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - お久しぶりですー!コメントありがとうございます!!更新やっっっとしました!お待たせしてしまって申し訳ない!笑 あきらめの悪いサラちゃん中々にいいですよね、私も好きです。笑 これからもよろしくお願いします! (2019年5月9日 21時) (レス) id: 9064239303 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - ひかるさん» そろそろ本腰入れて完結しなければならないので頑張ってます!笑 さすがに分かれる設定はないですね、ごめんなさい!笑笑 サラの直感は凄いのでね、主人公を導く大切な人物です。 神くんはとりあえず無いなあ、、もしかしたらこのあと出来るかも……??笑 (2019年5月9日 20時) (レス) id: 9064239303 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*咲七波* | 作成日時:2019年1月21日 18時