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*.:・.。*




傲慢すぎるかなとも思った。

こんな風に今までの気持ちを吐き出して、恥ずかしいとも思った。


これで断られたら、この先どうすればいいのか分からないやって。


すっげえ不安だった。




自分が情けなくて。


Aちゃんはこんな風に真っ直ぐて正直で。



ひたすらに、綺麗だから。




でも君は、涙を堪える顔で俺に微笑んだ。


それでもいいって言ってくれたんだ。



どれほど嬉しくて、どれほど喜んだか。

今すぐにでもAちゃんに好きって言って、キスをして、抱きしめたかった。


でも、それでも。


俺は教師で、Aちゃんは俺の生徒だから。


俺は本当の意味で、真剣にAちゃんを守りたいって思った。

心から決心した。


絶対に2人の恋を、愛を。

誰にも壊されないように、邪魔されないように。


1年後、君に好きと言えるその日まで。



俺は全力でAちゃんを守り続けるって決めた。




それからの日々は長いようで、気が付けばあっという間で。


近いようで遠い君をずっと愛おしく見つめる日々。


早く終われって思ったり、まだまだ続いてくれって思ったり。


隠れながら2人でキスをする時間と空間。



季節を重ねるごとに、大人になっていくAちゃんを見ていた俺は。

卒業してしまえば、この子が俺の隣でずっと笑ってくれるのかって思うと。


嬉しくて嬉しくて、堪らなかった。



だけどやっぱり、卒業式は来て欲しくないとも思って。


咲き始める桜を、こんなにも切なく見つめた春は今までになかった。



だけど、桜が散れば。


一気にそんなモヤモヤはどっかに消えて。



今、君の隣で。


太陽に微笑む君の隣で。



Aちゃんを心置きなく眺めることができることが。


世界一幸せなことだって思えてしまうくらいだ。





「優太くん?桜見てる?笑」


「えっ、うん。見てるよ?」

「あははっ、絶対ウソ!」


何の心置きなくAちゃんに近づいて、手を繋いで。

身体を寄せることができる。


Aちゃんがここにいるって、確かめることができる。



「せっかくお花見デートしに来たのに。笑」


「ほら、花より団子って言うじゃん?」

「ちょっと!私団子じゃないもん!笑」


「桜より、Aちゃんの事ずっと見てたい。

 抱きしめたい。キスしたい。

 …って、マジで思う。笑」


なんて大人げないこと言って。

Aちゃんの腰を引き寄せる。




*.:・.。*

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*咲七波*(プロフ) - 華希さん» コメント返信遅れてごめんなさい!お話読んでくださってありがとうございました!またお待ちしてます! (2020年4月21日 17時) (レス) id: 9064239303 (このIDを非表示/違反報告)
華希 - コメント失礼します!素敵な話で、一気に読んでしまいました!ありがとうございます! (2020年3月31日 21時) (レス) id: c9cd880fe4 (このIDを非表示/違反報告)
☆pepe☆(プロフ) - ありがとうございます☆待ってますね(o^^o) (2018年11月29日 17時) (レス) id: 370f78961e (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - ☆pepe☆さん» いえいえ!もう少しだけ先生との禁断恋愛楽しんでいってください!笑 (2018年11月29日 16時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
☆pepe☆(プロフ) - 咲七波さん☆岸先生側も知りたい!って思ってました。ありがとうございます。これからも楽しみにしてますね(o^^o) (2018年11月26日 16時) (レス) id: 370f78961e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*咲七波* | 作成日時:2018年11月11日 1時

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