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*.:･.｡*
何それ。これだからむやみに人と関わりたくないのに。
みんな平気で嘘ついて、私の事を悪者にする。
昔っからそう。人と関わって良いことなんか、無かった。
そんな中での希望は、優太先生一人だけ。
だからもう、優太先生だけでいいの。
「先生は、そのこと信じるの…？」
『信じるも何も、それを確かめるために電話してるんだけど。』
「もしかして、怒ってる？」
『…うん、怒ってる。』
「ごめんなさい、約束守れなくて。」
『そんなことはいいから。どこにいるの？』
「…言ったら、迎えに来てくれる？」
『怒ってるって言ったよね、』
「…井の頭公園です。」
『分かった、そこにいて。』
ねえ、どうして。先生は、私の心を何度も奪っていくの。
怒り方知らないでしょ。
怒ってる人は、そんなこと言わないよ。
ダメだ、先生が好きすぎて。
ただそれだけで、涙が流れてくるんだよ。
私のことを迎えに来るなら。
もういっそ、その腕に私を抱き締めて。
その唇で、私に好きって囁いて、二度と離さないで欲しい。
先生が私に寄り添えば寄り添うほど、我慢ができなくなる。
曖昧な関係はもうやめてよって、それ以上を求めてしまう。
ねえ、それって私のせいなのかな。違う気がするんだよ。
私の手をそれでも追いかけてくる先生のせいな気がするの。
.
数十分後、電話がまた震える。
『駅に着いた、どこにいる？』
「公園の入り口。」
それだけでまた電話は切れて。
暫くすると、会いたかった人の姿が私の目に映る。
その姿はみるみる震えて、視界の中で混ざり合って。
今にも飛び込みたいのに、足が動かないのは。
あなたの姿を見た瞬間に、約束を守れなかった自分の情けなさに罪悪感を覚えたから。
目の前に、先生がどっしりと構えて立ち止まると。
何も言わずに、私を見つめる。
口がへの字になっていて、やっぱり怒ってるんだって思った。
だけど、次の瞬間。
秋の風と共に、ふわりと微笑んで。
私の目線までしゃがんで、私の頭をぽんぽんと撫でたんだ。
「よく頑張ったじゃん、」
「…ッ、」
「あははっ、ちゃんと怒ろうって思ったのに。
Aちゃんの顔見たら、言おうと思ってたこと全部忘れちゃったわ。笑」
「…優太、せんせっ！！」
「おうあっ！！力強ッ！！笑」
*.:･.｡*
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*咲七波*(プロフ) - 華希さん» コメント返信遅れてごめんなさい！お話読んでくださってありがとうございました！またお待ちしてます！ (2020年4月21日 17時) (
レス) id: 9064239303 (このIDを非表示/違反報告)
華希 - コメント失礼します！素敵な話で、一気に読んでしまいました！ありがとうございます！ (2020年3月31日 21時) (レス) id: c9cd880fe4 (このIDを非表示/違反報告)
☆pepe☆(プロフ) - ありがとうございます☆待ってますね(o^^o) (2018年11月29日 17時) (レス) id: 370f78961e (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - ☆pepe☆さん» いえいえ！もう少しだけ先生との禁断恋愛楽しんでいってください！笑 (2018年11月29日 16時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
☆pepe☆(プロフ) - 咲七波さん☆岸先生側も知りたい！って思ってました。ありがとうございます。これからも楽しみにしてますね(o^^o) (2018年11月26日 16時) (レス) id: 370f78961e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*咲七波*
| 作成日時：2018年11月11日 1時
