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*.:･.｡*
口を開けたままの先生は、今何を考えてるんだろう。
肩を揺さぶっても、表情は変わらない。
「私は…ッ、一瞬でも先生との距離が０�僂砲覆譴燭海伴�体に奇跡だと思ったの。
先生が私を振り払わないでいてくれることが、嬉しかったの。
だから、もっとわがままになっちゃうの。
ワルイのは先生じゃない…！底を知らずで我儘な私の恋心だよ…！！」
先生の肩からするりと私の手がそこから落ちていく。
優太先生が、優しく私の頬に伝う涙を拭く。
ワルイ人になるなら、ちゃんと完璧にこなしてよ。
涙拭くなんて馬鹿だよ。
「…どうして、そんな風に真っ直ぐなの？
怖いものがねえって、すげえな。
とか言ってさ、俺もつい最近まではそんなガキだったのにな。」
優しく悲しそうに微笑んで、私の頬をさする。
その手から、何かしらの愛おしさを感じるのは私の思い違いかな。
「先生は、きっとその狭間にいるんだよ。
…大人と子供の。」
「Aちゃんは、俺が何と言おうと跳ね返すね…」
「絶対にあきらめないって、それ相応の覚悟を持って先生の前にいるんだもん。」
「… 分かったよ。」
「え？」
「…デート、行こう。」
「…ッ、優太せんせっ！」
私の頭を優しく撫でる先生の胸に飛び込んだ。
本当はね、さっきの先生の冷たい言葉に心が凍り付きそうになった。
例え私を遠ざける嘘だったとしても、「勘違いさせちゃったよね」なんて聞きたくない。
だから、先生が私の背中に手を回して優しく擦ってくれた時。
氷がちゃんと解けていったよ。
あの言葉は、全部嘘だったんだって分かったよ。
「私頑張る…！」
「おう、皆と仲良くやるんだぞ。笑
…それと、さっき言ったことは嘘、ごめんな。」
「ううん、分かってるよ。でも、これ以上嫌われようだなんて、考えて欲しくない。」
「ほんと、敵わないよ。」
「…優太先生、わがまま言っていい？」
私は先生の胸から顔を上げて、いたずらに笑ってみる。
「え？」
「デートしてくれる約束のキス、して。」
先生は困った顔で笑うと、短く息を吐いて。
触れるだけの、優しいキスを私にする。
「… 約束、破っちゃダメだよ？」
「おう、」
*.:･.｡*
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*咲七波*(プロフ) - 華希さん» コメント返信遅れてごめんなさい！お話読んでくださってありがとうございました！またお待ちしてます！ (2020年4月21日 17時) (
レス) id: 9064239303 (このIDを非表示/違反報告)
華希 - コメント失礼します！素敵な話で、一気に読んでしまいました！ありがとうございます！ (2020年3月31日 21時) (レス) id: c9cd880fe4 (このIDを非表示/違反報告)
☆pepe☆(プロフ) - ありがとうございます☆待ってますね(o^^o) (2018年11月29日 17時) (レス) id: 370f78961e (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - ☆pepe☆さん» いえいえ！もう少しだけ先生との禁断恋愛楽しんでいってください！笑 (2018年11月29日 16時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
☆pepe☆(プロフ) - 咲七波さん☆岸先生側も知りたい！って思ってました。ありがとうございます。これからも楽しみにしてますね(o^^o) (2018年11月26日 16時) (レス) id: 370f78961e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*咲七波*
| 作成日時：2018年11月11日 1時
