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*.:･.｡*
「嗅いでも、い？」
「え…！？べ、別にいいけど！臭いとか言うなよ！？笑」
言うわけないじゃん。
だって、甘いんだもん。
ねえ、いいよなんて言っていいの？
私、止まらなくなっちゃうよ。
優太先生の肩に両手を置いて、首筋に近づいて。
すうーっと息を鼻から吸い込む。
間近で香ると、脳みそが痺れるくらい。
それはそれは、いい香りで。
この空間、甘すぎて。
もう、どうにかなっちゃいそうだね。
「…え、ノーコメント？」
首のすぐ横に私の顔があるのに。
先生がいけないんだよ。
いきなり、私の顔を見るから。
お互いの顔の距離が10�僂睫気ぁ�
先生の高い鼻が触れてしまそう。
こんなにも近くにいるのに、何も思わないんですか？
私は、ずっと先生の唇を奪ってみたかったの。
先生とキスしてみたかったの。
先生の心を、盗みたいって思ってたんだよ。
「優太先生の匂い好き、」
そう呟いて。
その言葉を、私は優太先生の唇に閉じ込めた。
初めて触れた唇。
なのに、やけに冷静なのは。
ずっとこの瞬間を妄想してたから。
だけど、柔らかすぎるその唇は。
温かすぎる先生の息は。
私の全身を溶かしていく。
3秒にも満たないその時間。
私には永遠に感じたんだよ。
先生が私の肩を押して。
私たちの時間が、また進み始めた。
ビックリしてるその顔が。
唇を拭う親指が。
やけに嬉しく感じるの。
「…っ、」
言葉を探すその表情も、開く口から零れていくだけの息も。
全部、私しか知らない。
私のモノ。
「…じゃあ、また明日ね。
優太せんせ、」
そう言って、私はドアを閉めた。
.
『ナイスゴール！！！』
皆の大声と拍手が、私を現実の世界へと引き戻す。
グラウンドで笑う優太先生の唇をもう一回見て、私は自分の唇をなぞってみる。
ねえ、不思議だよね。
一度キスをしたらね、次はいつだろうって。
わくわくしちゃうんだよ。
優太先生、無かったことになんかしないよ。
したくなんか、ないの。
*.:･.｡*
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*咲七波*(プロフ) - 華希さん» コメント返信遅れてごめんなさい！お話読んでくださってありがとうございました！またお待ちしてます！ (2020年4月21日 17時) (
レス) id: 9064239303 (このIDを非表示/違反報告)
華希 - コメント失礼します！素敵な話で、一気に読んでしまいました！ありがとうございます！ (2020年3月31日 21時) (レス) id: c9cd880fe4 (このIDを非表示/違反報告)
☆pepe☆(プロフ) - ありがとうございます☆待ってますね(o^^o) (2018年11月29日 17時) (レス) id: 370f78961e (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - ☆pepe☆さん» いえいえ！もう少しだけ先生との禁断恋愛楽しんでいってください！笑 (2018年11月29日 16時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
☆pepe☆(プロフ) - 咲七波さん☆岸先生側も知りたい！って思ってました。ありがとうございます。これからも楽しみにしてますね(o^^o) (2018年11月26日 16時) (レス) id: 370f78961e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*咲七波*
| 作成日時：2018年11月11日 1時
