検索窓
今日:1 hit、昨日:15 hit、合計:392,662 hit

16 ページ16

*.:・.。*





先生の顔が、もう目の前に迫ってる。

私を拒んでいたはずの先生が、私に踏み込もうとしてる。


ヒトミ先生の言っていた通り。

望んでいたのに、それが目の前にやってくると。

どうしてって。情けない疑問が、頭に浮かんできたんだ。


ねえ、どうして。どうして優太先生は、私に近づいてるの。




「… 全部、Aちゃんのせいだよ。」






私の耳元で、そう呟くと。

先生の唇が、私の唇に吸い付いた。



4回目のキスは、長くて。


もっと、大人なキス。



先生が角度を変えながら、何度も何度も。


私の唇を激しく啄んでいく。



頭がボーっとして。


私のうなじをホールドして離さない、先生の意地悪な腕にしがみ付いて。



されるがまま、なすがまま。


全身がとろけていく。




唇が離れて、先生ともう一度目が合ったとき。


優太先生は、哀しい目をした。






「… キスしたくせに、そんな顔しないでよ。」


「ごめん…ッ、」


「謝らないでよ…、謝るなら私を怒って…!」



「ッ怒られるのは俺の方なんだってば…!

 Aちゃんを遠ざけられない、俺なんだってば…!!」



「優太先生…、」




下を向いて、ジャージをぎゅっと握る先生を抱き締める。




「私、優太先生が好きだよ…ッ」


「そんなこと、言ったらダメだってば…!」


「どうして…?私は、先生しか愛せない。

 先生の香りも、先生の大きな手も、先生のキスも。


 全部大好き…ッ!?」




両肩に突然体重が掛かったと思ったら。


次の瞬間私の視界は優太先生と、真っ白な天井。




ああ、私。

今、優太先生にベッドに押し倒されたの?



… どうしよう。

心臓が、壊れちゃう。






「Aちゃんは、俺のことイイ人って言ったよね…?」


「うん、」



「俺が欲求不満なクソ男だって分かったら、嫌いになってくれる??」





「教師である前に、俺だって男なんだよ。」って、ワルイ顔をする優太先生。






知らなかったよ、先生がそんな顔すること。






*.:・.。*

17→←15



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1022 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1574人がお気に入り
設定タグ:岸優太
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

*咲七波*(プロフ) - 華希さん» コメント返信遅れてごめんなさい!お話読んでくださってありがとうございました!またお待ちしてます! (2020年4月21日 17時) (レス) id: 9064239303 (このIDを非表示/違反報告)
華希 - コメント失礼します!素敵な話で、一気に読んでしまいました!ありがとうございます! (2020年3月31日 21時) (レス) id: c9cd880fe4 (このIDを非表示/違反報告)
☆pepe☆(プロフ) - ありがとうございます☆待ってますね(o^^o) (2018年11月29日 17時) (レス) id: 370f78961e (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - ☆pepe☆さん» いえいえ!もう少しだけ先生との禁断恋愛楽しんでいってください!笑 (2018年11月29日 16時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
☆pepe☆(プロフ) - 咲七波さん☆岸先生側も知りたい!って思ってました。ありがとうございます。これからも楽しみにしてますね(o^^o) (2018年11月26日 16時) (レス) id: 370f78961e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:*咲七波* | 作成日時:2018年11月11日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。