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そんな仏心で
高木くんは王子を説得しました
“久々に家族同然の相手に会えたんだから
水入らずで過ごさせてあげなよ。”
“ええっ！
でもそんなしたらさみしーじゃん！”
“１日かそこらだってば。
な？少しは余裕のあるとこ見せときなよ。”
その方がかっこいいから…と説得され
王子も我慢することにしたのですが
その日以来
知念は片時も姫から離れません
結果、王子は重篤な
《白雪姫不足》に陥ってるわけです
「あぅ〜っ！
俺ってば世界一不幸かも…」
両手で顔を覆った王子が
地面に膝をつきそうな勢いで呻いたとき
「あっ！ひかる〜！」
廊下の向こうから声がして
王子は一瞬にして喜色満面
「いのちゃん！！」
「わぁい！ねぇもうお昼？
俺、お腹空いたよぉ！」
腕に飛び込んで来た姫を軽々と抱き上げ
王子はその場でクルクル回り出します
めっちゃ嬉しそうです
「そっかぁ、お腹空いちゃったんだぁ？
じゃあさっそくお昼にしよーねぇ。」
「うんっ！
ねぇお天気いいからお庭で食べよっ！」
「いいねぇ、ピクニックしよーねぇ。
なにが食べたいでしゅかぁ？」
「サンドイッチがいい！
たまごのとトマトのと、あとハムの！」
じゃれてる二人のすぐ側で
高木くんと裕翔くんは軽くため息
光くん…
姫は３歳児じゃないよ…？
いくらなんでも
“でしゅかぁ？”ってのはあんまりじゃ…
「いのちゃんはほーんとに
トマトが大好きなんだねぇ。」
「お米も好きっ！」
「知ってましゅよ〜。
じゃあ夜ご飯はお米食べよ〜ねぇ。」
「うんっ！
俺ねっ！カレーがいい！カレー！」
あぁああ…
俺達の王子が崩壊していく…
と、高木くんたちが嘆いてるところへ
やって来たのは知念です
「今夜はカレーね。んじゃ僕、大盛りで。
それと誰に断って僕のいのちゃんのこと
抱っこしてクルクルとかしてんの？ひか。」
「え？僕のいのちゃん？」
「そ。僕のいのちゃん。
ほら早く返して。」
「え？ちょっと待っ…」
ひゅん！と瞬きする間もなく
一瞬にして姫は知念の腕の中
それを見て王子は叫びます
ちねんっ！
この前おまえっ
“いのちゃんは僕のでもキミのでもなく
いのちゃん自身のものでしょ！”って
断言してたじゃんかウソつきぃい！
まぁもちろん
知念のお説教が怖いので
心の中で、ですけどね
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うべちゃん - 初めましてこんにちは！ お話が面白くて、純情な可愛いいのちゃんに悶えながらも癒されています｡笑 更新が待ち遠しく､ワクワクしながら待っています。(*´ `*) (2019年11月14日 5時) (
レス) id: e9c81599ff (このIDを非表示/違反報告)
けーまま(プロフ) - 薮くんの親心に自分を重ね涙涙…。のはずが、いのちゃんの天然発言にえー！！でした笑 (2019年11月3日 16時) (レス) id: ec2812ad48 (このIDを非表示/違反報告)
musicmans5962(プロフ) - わぁ元気になられたんですね！よかったです（＾∇＾）やぶぅさん帝王ぷっりいいですね。うふふそれにしてもいのちゃん姫本当無垢で天然で可愛い！皆んな大好きなんて言われたらもうメロメロですよね。 (2019年11月3日 16時) (レス) id: 65437c10de (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - 読みました(^^)昨日運動会終えて一気に体調崩してストレス溜まっていましたが、らなさんのお話し読んで楽しめました(^^)いつもありがとうございますm(_ _)mまたお話し楽しみに待っています！ (2019年11月3日 13時) (レス) id: 841a63da71 (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - Nayuさん» 高木くんの活躍、少なめですみません…でもけっこうイイとこで動いてますよね、宰相補佐。今後も頑張って欲しいです。お熱はすっかり下がりまして元気です。お星さまはお一人さま一回ですが、お気持ち嬉しい！第７章公開の暁にはまた押してくださいね。 (2019年11月3日 11時) (レス) id: b35b5df26e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/isut/ano/
作成日時：2019年10月18日 20時
