snow white〜第５章〜(inoo kei)

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で、意味がわからないまま抱き寄せられて
ちょっぴり首をかしげてる姫に
王子はもうときめきキュンキュン

殿方ってのは大抵
“ウブい”女の子が好きですからねー♪





「あのさ…いのちゃん。
そしたらさっきのはその…ナシにして…
これから俺と、初めての…する…？」


「はじめて？」





さっきから何回も
“はじめて”って言うなぁ…このひと…

なんで？



と、白雪姫は考えます



もしかしたらさっきの
よく聞こえなかったのかな？

そしたらもう一回
“やさしくして”って言った方が
いいのかなぁ…





「んと…
やさしくして、ね？」


「うん…
大切にするよ…」






ギュッと強く白雪姫を抱きしめたあと
王子はそっと顔を寄せます

アップになってもツルツルのお肌

なんてキレイなんだ…と感動です





「大好きだよ…いのちゃん…」





ゆっくりゆっくり
王子と姫の唇が重なりました

王子にとっては二度目のキスですが
これは姫の許しをもらえた初めてのキス

泣きそうなぐらい幸せです




姫はと言えば
特に感動はありません

だって何度も何度も
王さまや知念としてますからね


んで、そんな姫の脳内はと言えば…





そっかぁ…

“ショヤ”って
他のひとが見てる前で
お口くっつけることなんだなぁ…


うん
とおさまや知念としたときは
他に誰もいなかったもん

じゃあこれが
“ショヤ”なんだね

知念に言われてたこと
ちゃんとできてよかったぁ…





知念の言いつけを守れて
姫はご機嫌でした…が…


違うよ白雪姫

“ショヤ”ってのは
これじゃないよぉー！！





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