Puppy Boo〜kouta.Y〜

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「そ、それじゃ余計にダメぇ！！」




な、なんだこいつ




「おい？ちょ、暴れるなっ！」


「だってダメ！」


「何がダメなんだって！
相愛なんだからやることやったって…」


「だからダメなのっ！
こんなのヤだぁっ！」






あー、こりゃイカン

こいつ思ったより乙女だ





「わーかったよ。止めるから落ち着け。」





両手の手首を掴んでベッドに押し付けると
真っ赤な顔してスンスン鼻を鳴らしてる

ますます仔犬っぽいな…





「初めては高級ホテルで…ってか？
可愛いこと言いやがるぜ…」





一度きりならともかく
恋人として抱かれるなら
きちんと手順を踏みたいわけか…


くはっ…
乙女チックなとこ、あんじゃねーか…






「お前の望み通り
良いとこ予約してやるから
今週末は空けとけよな。」





ニヤリとしてやると
小娘はホッとした顔で笑った





「海が見えるとこがいい…」


「あ？そりゃまたずいぶんと
ロマンチックなリクエストだなぁ…」





房総か横浜か…
一泊するなら伊豆半島か？



頭の中で知ってるホテルを
次々リストアップしていたら…





「だって憧れだったんだもん…
好きなヒトと結ばれるとき波の音がするの…」






憧れ？






「一生に一度だもん…
ロマンチックな場所がいいよぉ…」






一生に一度って…それ…






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