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気になったらもうどうしようもなくて、いったんはベッドに入ったものの眠気はちっともやってこない。
桜が寒かったとしたって俺は寒くないんだし、そもそも見に行ったところであったかくしてあげることもできないんだから…とか思うんだけど…
「あー、だめだ、気になるっ！」
ガバッと起き上がってコートを掴んだ。
このままウダウダ考えてるより見に行っちゃった方が早いよ。
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「〜〜〜と、思ったけどさっむー！」
寝ている家族を起こさないようにこっそり家を抜け出したのはいいけれど、外は想像を越えるレベルの冷え込みだった。
襟足をすり抜けてく風が冷たくて、首をすくめてぶるぶる震える。
けどここでUターンする気にはどうしてもなれない。
なんでかどうでかどうしても、桜を見なくちゃいけない気がする。
「えっと…確か裏にあったよな、桜の木…」
マンションに付き物の砂場も無いような児童公園に、確か何本か桜が植えてあったはずだ。
あそこまで行って蕾を見て、すぐに戻ってベッドにもぐろう。
そう決意して足早に進むと、風が背中を押してくれる。
まるで“急いで”って言われてるみたいで、もしかしたら桜も俺のこと待ってるのかな…なんてちょっぴりおとぎ話チックなこと考えたりして…
「……あった。」
真っ直ぐ向かった公園の入り口に、わりあい大きな桜の木があった。
テレビで見たよりまだ蕾は固そうで、茶色い幹にしがみついて頑張ってる。
「……早くあったかくなるといいね。」
寒そうにしてる蕾にエールを送って満足して、さあ戻ろうかと踵を返した、その時だった。
「ひかる？なんでこんなとこに…」
えっ？て思って顔を向けたそこにいたのは、この寒いのにコートも着てない、月の化身。
「いのちゃんこそどうしたの？」
寒さでいつもより白い頬と、その対比で真っ赤に見える唇。
それがあんまり綺麗だから幻なんじゃないかと思ったけど、なんか本物っぽい。
「俺は散歩。光は？コンビニでも行くのか？」
「え？えーっと…」
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ぐるぐる(プロフ) - えぇっ！！らなさんのお話がupされてる！！私の大好きなひかいのちゃん。すっごく嬉しいです。緊急事態宣言は解除されたけど、まだまだ自粛しないといけない事いっぱいですよね……私もひかいのちゃんを見習って出来るだけの自粛は続けていきます！ (2020年6月8日 22時) (
レス) id: b11125461f (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - うれしぃ。ひかいの。 (2020年6月2日 19時) (レス) id: a47283bf22 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - らなさん、お久しぶりです。私は仕事上、働かなければならず、忙しなかったです…。久しぶりにらなさんの新しいお話しを読みました。いつも癒しをありがとうございます。改めて気を引き締めてこの事態を乗り越えようと思いました。らなさんもお気を付けてくださいね。 (2020年6月2日 17時) (レス) id: 29c1b2b83b (このIDを非表示/違反報告)
ぐるぐる(プロフ) - やぶさん……とんでもなくド変態(笑)汗が好物なんて……良い！(笑)相変わらず激かわな知念ちゃん(o´艸`)幸せな休日になれたかな〜^^？ (2019年9月13日 23時) (レス) id: b11125461f (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - みるみるみるきーさん» おお、そんなに喜んでもらえるとなにやらテレるな(笑)再録面倒だと思ってたけど、みるちゃんのためにも頑張るね♪ (2019年8月17日 23時) (レス) id: b35b5df26e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/isut/ano/
作成日時：2019年3月30日 16時
