消えた初恋、叶えたくて (ページ17)

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青木side

あ、消しゴム取らないと……

井田「青木！落ち着け！」

うぉっ

気がつくと俺は倒れていて
上には井田が、

井田「馬鹿野郎……！
いくら失恋したからって早まったらダメだ！」

「はぁ！？いってぇなぁどけよ
……消しゴム取ろうと思っただけだって
…何しに来たんだよ井田」

井田「何しにって……」

「俺のこと見下して楽しいか？」

井田「見下してねぇよ……ただ
お前がまた泣いてんじゃないかって気になって…
心配で来てみたらお前飛び降りようとして…
……こわかった。」

「それは……悪かったよ、驚かせて」

「とにかく
……もう大丈夫だから
俺のことはほっといてくれていいから」

井田「いや俺お前のことほっとけない」

はぁ？

「……何言ってんのお前…？」

井田「知らん俺が聞きたい」

なにそれどういう感情？

井田「昨日、あれから
お前に告られて考えたんだが」

それ誤解だから
考えなくていいんだけどな

井田「正直好きとか嫌いとか
俺にはよくわかんねぇんだ」

井田「……なぁ好きってどういう気持ちなんだ」

……あれ、このセリフどこかで。

(……好きってどんな気持ち？)

そうだ、咲良さんも井田と全く同じことを言ってたんだ