『クラピカ逆トリしてこないかなー…』『俺はイルミが良いなー』クラ「…此処は何処だ？」イル「……君達、誰？」『『えええええ！！？』』

16話　乙女チックガールで、心配。 ページ16

「……ナナ……大丈夫かなぁ……」


此処は私の部屋。
さっきから同じ事しか言ってない私。

「ねぇクラピカ、ナナ大jy「落ち着くのだよ」…」←

「…だってー………」


唇を尖らせる私。

膨らむ頬。


「すまないな…だが先程から
全く同じ事しか言っていないだろう」

「うっ…」


「…………ナナならば大丈夫だと思うぞ？」


微笑するクラピカに、心臓が微かに反応する。

今までの感じじゃなくて……。

心臓がズキズキと痛む感じ。

寂しさと切なさが入り混じったような…。


と、その時不意に聞こえた足音。


「あ、イルミ！ナナは？」


不自然に痛む心臓を無視し、笑顔をつくり
イルミに話しかける。


その時のクラピカの表情が、

若干、悲しそうに歪んだことは
誰も知らないだろう。


「…あぁ……もう平気だと思うな…。」


「良かったぁ…………」


ほっ、と安堵の息をついた。


「………もう出てくると思うけど。」

イルミが呟いた直後、ナナの足音がした。

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