ある日突然信頼度が見えるようになった

めげないしょげない諦めない何があっても泣いちゃダメ7 ページ7

「電車って言うからてっきり普通の電車みたいな座席が横向いてるやつかと思ってました｡前向いてるやつだったんですね｡」

『しゃけ』

正直何を言っいるのかさっぱりだが､狗巻先輩が嬉しそうな事だけはわかる｡

そういえば

狗巻先輩の好感度見てなかったわ｡もうここまで来るとやけくそになって好奇心が勝るんすね｡

さぁ､狗巻先輩の好感度を〜みってみっよう☆
嫌われてないといいけどなぁ…

〈2357〉

ﾋﾟｮｪ

驚きのあまり数字を見た瞬間を勢い良く顔を背けてしまった｡
嘘だろマジすか

私の記憶が正しければ狗巻先輩の頭上に表示されたのは紛れもなく誰よりも高い数字である｡

いや、何かの間違いかもしれん｡もう一度よく見てみるべきだ｡

〈2376〉

増えてる!?なぜに!?えっ､増えることあります!?この短時間で!?

『すじこ』

ごめんなさい先輩｡私先輩の言ってる事わからんのっすわ｡

私は小首を傾げた｡

『キムチ』

キムチィィィ!?先輩キムチって言えたんですね｡

あっ！私わかっちゃった！すじこ と キムチ｡

頭文字を取って読むと す き になる！フゥー↑↑私ってやっぱ天才じゃん｡
んなわけあるか｡後でパンダ先輩にメールして何言ってたのか聞かないと｡

でもこれやばい数値やわ…偉いこっちゃ…

よし窓の外の景色見て落ち着こう｡そうしよう｡

この電車の座席は2つ連なっていて1つは窓側もう1つは通路側で私は窓側に座っている｡

うわぁー綺麗な景色だねぇー見渡す限りの畑､畑､畑､畑､はたけ､待って全然家無くない？こんなに畑死ぬほどあるのに周りに家が少しも無いぞ？これ農家さん大変やろ絶対｡

そして何故だろう｡隣の席から視線を感じる｡

ガラス越しに確認してみた｡うん｡そうだよね｡やっぱり狗巻先輩ですよね｡見すぎじゃないですか？

「狗巻先輩､見すぎですよ？そんなに見つめられると照れちゃうじゃないですか」

そう言いながら私は狗巻先輩の顔を見た｡昔から人の目を見て話せと言われてきてもう癖みたいになってるんだよね｡

『ツナマヨ』

狗巻先輩は嬉しそうに顔を綻ばせてそう言った｡普段の私ならばここで うわぁーなんでこの人私よりも仕草可愛いんだろう なんて思っただろうが残念ながら私は今死ぬほど恐ろしいものを目にしている｡

〈2547〉

増えたのだ｡また｡しかも今回はざっと150くらい急に増えている。

そしてここでまた私の好奇心が発動した｡

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